2025.04.04

①非常用発電機とは何か?仕組みと必要性をわかりやすく解説

最終更新日:2025.08.25
  • 知識
  • 法律
①非常用発電機とは何か?仕組みと必要性をわかりやすく解説

 

非常用発電機とは何か?仕組みと必要性をわかりやすく解説

災害や停電時にバックアップ電源として活躍する非常用発電機。病院や商業施設、オフィスビル、工場など、あらゆる現場でその必要性が高まっています。
本記事では、非常用発電機の基礎知識から設置・運用のポイント、安全対策やメンテナンスの重要性まで、わかりやすく解説します。

非常用発電機とは?

非常用発電機とは、商用電源が停電した際に自動または手動で起動し、電力を供給する装置です。
停電時でも照明・通信設備・ポンプなどの重要機器を稼働させるための「バックアップ電源」として、災害対策や事業継続(BCP)に欠かせない設備です。

なぜ非常用発電機が必要なのか?

  • BCP(事業継続計画)対策:停電による業務停止を防ぎ、復旧を迅速化するため
  • 人命保護:医療機関や高層ビルでのエレベーター、非常照明の電源確保に重要
  • 法令対応:建築基準法や消防法で設置・点検・届出が求められるケースがある
  • 社会的信用の維持:災害時でも稼働を続けられる体制を整えることで、企業・施設の信頼性向上

🔌 消防設備にも必要な非常電源

消防法では、非常放送・排煙・スプリンクラー・消火栓・非常照明などの消防設備には、停電時でも確実に動作する「非常電源」の確保が求められています。
非常用発電機はこれら消防設備の電源として機能するため、設置が法的に求められるケースも多く、人命保護と建物の防災機能維持において極めて重要な設備です。

【非常用発電機に関する消防法上の申請フロー(例:東京都管内)】

① 計画段階:非常用発電機の設置要否を検討し、仕様(出力・接続先)と設置場所を決定
② 着工前の届出:「消防用設備等(特殊消防用設備等)設置計画届出書」「工事整備対象設備等着工届出書」工事着手の概ね10日前までに提出(自治体により期限・様式は異なるため所轄に確認)
③ 工事の実施:発電機の設置、電気系統への接続、試運転を実施
④ 完了届出・検査:「消防用設備等(特殊消防用設備等)設置届出書」工事完了後4日以内に提出し、所轄消防署の検査(原則)を受ける
⑤ 維持管理(点検・報告):
機器点検:6か月に1回以上(消防法第17条の3の3/公的案内:東京消防庁Q&A
総合点検:1年に1回以上(同上)
運転性能に係る点検(負荷運転 又は 内部観察等):原則は総合点検で実施。
 予防的な保全策が講じられている場合、周期を6年に1回へ延長可消防庁:自家発電設備の点検基準等の改正改正リーフレットPDF)。

⚠️ 法令・通達は改正される場合があります。最新情報は必ず所轄官庁の公表資料をご確認ください。

非常用発電機の種類と選び方

種類 特徴 向いている施設
ディーゼル式 高出力・信頼性が高い
燃料保管が必要
工場・病院・大規模施設
ガス式 都市ガスを使用
環境性・静音性に優れる
商業施設・都市部のビル
可搬型 移動可能で設置が簡単
※消防設備接続には注意(切替盤・接地・系統保護等の設計が必要)
仮設事務所・工事現場

選定時のポイント:必要出力(余裕を持った容量設計)、設置スペース、燃料の確保体制、騒音・排気対策、系統切替方式(手動/自動)などを総合的に検討します。

設置のポイントと注意点

  • 屋内 or 屋外設置:建物の構造や防災計画に応じて検討
  • 換気・排気経路の確保:排ガスや熱を適切に処理
  • 振動・騒音対策:防振ベースや防音ボックスの併用
  • 定格出力の余裕:実負荷よりマージンを設け、過負荷を回避

安全に使うためのポイント

  • 排気ガスによる一酸化炭素中毒防止のため、必ず換気の良い場所に設置
  • 感電防止のため、適切な接地(アース)を実施
  • 過負荷運転は故障の原因。定格出力内で使用
  • 燃料の劣化・漏れ防止のため、定期的な燃料・配管の点検・管理

メンテナンス・日常点検の重要性

非常用発電機の一般的な寿命は10〜15年程度といわれますが、使用頻度・設置環境・メンテナンス状況によって大きく変動します。
法定点検として、6か月ごとの機器点検年1回の総合点検(条件により)6年に1回の運転性能点検が求められます。
点検内容(負荷運転の割合・時間など)は消防庁告示の点検基準に従います。

日常点検の一例:

  • 燃料・オイルの漏れ確認(タンクや配管まわり、臭い・シミの有無)
  • バッテリー・電圧チェック(自動始動バッテリーの劣化や充電状態)
  • 異音・異臭・振動の確認(定期的な試運転時にチェック)
  • 無負荷の始動試験(エンジンが正常に起動するか確認)

よくある質問(FAQ)

Q1. 非常用発電機の寿命はどのくらいですか?
A. 適切なメンテナンスを行えば10〜15年程度使用できます。設置環境や使用頻度によって変わるため、定期点検と消耗部品の交換がポイントです。

Q2. 騒音対策はどうすればよいですか?
A. 防音型発電機の導入や、防音ボックス・遮音壁の設置で低減可能です。設置場所周辺の環境にも配慮し、防振対策も合わせて検討しましょう。

Q3. 設置にあたって必要な申請はありますか?
A. 消防法に基づき、着工前・完了後の届出が必要です(例:東京都では着工10日前、完了後4日以内)。
規模・電圧等によっては電気事業法(自家用電気工作物の工事計画届出:近畿経済産業局 解説)や、施工に関する電気工事士法の資格要件も絡みます。
詳細は必ず、所轄消防署・産業保安監督部・専門業者へご確認ください。

非常用発電機は備えの基本|設置・点検のご相談はお早めに

非常用発電機は、災害時の備えだけでなく、日常の安心を支える重要設備です。停電リスクが高まっている昨今、医療機関や商業施設、公共施設など、さまざまな建物での導入が進んでいます。

設置や選定でお悩みの方は、実績のある専門業者に相談し、安心・安全な電源対策を進めましょう。

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