2025.04.04

①非常用発電機とは何か?仕組みと必要性をわかりやすく解説

最終更新日:2026.03.12
  • 知識
  • 法律
①非常用発電機とは何か?仕組みと必要性をわかりやすく解説

(情報整理:2026年3月時点)

非常用発電機とは何か?仕組みと必要性をわかりやすく解説

災害や停電時にバックアップ電源として活躍する非常用発電機。病院や商業施設、オフィスビル、工場など、あらゆる現場でその必要性が高まっています。
本記事では、非常用発電機の基礎知識から設置・運用のポイント、安全対策やメンテナンスの重要性まで、わかりやすく解説します。

非常用発電機とは?

非常用発電機とは、商用電源が停電した際に自動または手動で起動し、電力を供給する装置です。停電時でも照明・通信設備・ポンプなどの重要機器を稼働させるためのバックアップ電源として、災害対策や事業継続(BCP)に欠かせない設備です。

重要:消防庁告示第1号「自家発電設備の基準」では、停電時は原則として自動で電圧確立・投入され、40秒以内に送電可能であることが求められます。常駐管理があり、停電時に直ちに操作できる場所に設ける場合は、投入を手動とできる例外があります。

なぜ非常用発電機が必要なのか?

  • BCP対策:停電による業務停止を防ぎ、復旧を迅速化
  • 人命保護:非常照明、排煙設備、医療機器、ポンプなどの重要負荷を維持
  • 法令対応:建築基準法・消防法で設置や点検、届出が求められる場合がある
  • 信頼性向上:災害時も稼働継続できる体制は、施設運営や事業継続の信頼につながる

消防設備に必要な非常電源

消防法令では、対象となる消防設備に非常電源(非常電源専用受電設備・自家発電設備・蓄電池設備・燃料電池設備)の確保が求められます。対象設備や建物条件に応じて方式を選定し、非常用発電機はそのうち自家発電設備として位置づけられる代表的な方式の一つです。

なお、消防庁告示第7号キュービクル式非常電源専用受電設備の基準であり、非常用発電機そのものの基準ではありません。非常用発電機の基準確認では、主に消防庁告示第1号を確認します。

消防法上の申請フロー(東京都例)

1)計画段階:設置要否、仕様(出力・接続先)、設置場所を決定

2)着工前の届出:設置計画届 または 着工届工事着手の10日前までに提出します。設備種別によりいずれかを選ぶ整理で、常に両方を提出するわけではありません。

3)工事の実施:設置・配線・試運転を実施

4)完了届出・確認:設置届工事完了後4日以内に提出します。所轄消防署へ届出のうえ、必要な検査・確認を受けます。

5)維持管理:機器点検は6か月に1回、総合点検は1年に1回が基本です。
運転性能点検(負荷運転または内部観察等)は、2018年改正により、予防的保全策が講じられる場合は6年に1回へ延長できる整理があります。点検・報告の周期は東京消防庁Q&Aも確認してください。

非常用発電機の種類と選び方

ディーゼル式

高出力で信頼性が高く、工場・病院・大規模施設で採用されやすい方式です。燃料保管や排気・騒音対策の確認が必要です。

ガス式

都市ガスなどを利用する方式で、環境性や静音性に配慮しやすいのが特徴です。導管条件や緊急遮断の整理が重要です。

可搬型発電機について

可搬型発電機は、仮設事務所や工事現場、BCP用途では有効です。ただし、消防法令上の自家発電設備とは別整理になるため、消防設備用の非常電源として使う場合は、切替盤・接地・保護協調・始動方式を含めて個別確認が必要です。

ガス式の留意点:消防庁告示第1号では、地表面水平加速度400ガル後でも燃料供給が維持されることや、外壁貫通部の緊急ガス遮断装置などが求められます。

選定時のポイント:必要出力、設置スペース、燃料確保体制、騒音・排気対策、系統切替方式(手動/自動)、点検体制を総合的に確認します。

設置のポイントと注意点

  • 屋内・屋外の別:建物条件、防災計画、搬入経路に応じて選定
  • 換気・排気経路の確保:排ガスと発熱の適切な処理が必要
  • 振動・騒音対策:防振ベース、防音パネル、防音ボックスなどを検討
  • 定格出力の余裕:実負荷に対して適正な余裕を確保
  • ATS(自動切替盤)の定期試験計画:無停電が必要な負荷にはUPS併用も検討
  • 告示要件に合致する始動時間(40秒以内)や連続運転時間の確認

安全に使うためのポイント

  • 一酸化炭素中毒防止:屋内・半屋内では換気計画を十分に確保
  • 感電防止:適切な接地(アース)と保護装置の確認
  • 過負荷防止:定格出力内で運用し、突入電流も考慮
  • 燃料劣化・漏えい防止:燃料タンク、配管、接続部を定期点検

メンテナンス・日常点検の重要性

一般的な寿命は10〜15年程度とされますが、実際の更新時期は、機種・使用頻度・設置環境・保全状況によって大きく変わります。法定点検は機器:6か月ごと/総合:年1回が基本です。加えて、運転性能点検(負荷運転または内部観察等)は、予防的保全策が講じられる場合、6年に1回へ延長できる整理があります。

  • 燃料・オイルの漏れ確認
  • バッテリー状態・電圧チェック
  • 異音・異臭・振動の確認
  • 始動試験、切替動作、警報の確認

✅ 工場のBCP対策:災害・停電の前に「発電機レンタルの事前協議(優先手配に向けた段取り)」をしませんか?

緊急時は手配が集中し、発電機だけでなくケーブル/分電/燃料まで含めた準備が遅れがちです。
平時に必要容量・設置条件・稼働時間(燃料運用)を整理して、復旧を早める体制を一緒に作ります。

※フォーム冒頭に「BCP事前協議」または「緊急/災害」と記載し、拠点(市区町村)・想定稼働時間・重要負荷(分かる範囲)を添えてください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 非常用発電機の寿命はどのくらいですか?
一般的な寿命は10〜15年程度とされますが、使用頻度・設置環境・整備状況で大きく変わります。定期点検と消耗品交換を継続し、メーカー推奨の整備計画に沿って運用することが大切です。

Q2. 騒音対策はどうすればよいですか?
防音型機の採用、防音パネルや遮音壁、防振対策、排気レイアウトの見直しを組み合わせて検討します。

Q3. 申請や届出は必要ですか?
消防法に基づき、着工前(計画届または着工届)完了後(設置届)の届出が必要になる場合があります。東京都例では、着工前届出は工事着手の10日前まで、設置届は工事完了後4日以内です。規模・電圧・設備区分によっては、電気事業法の工事計画届や、電気工事士法上の資格確認も必要です。

Q4. 可搬型発電機でも代用できますか?
BCPや仮設用途では有効ですが、消防設備用の非常電源として使う場合は、法令上の自家発電設備と同じ扱いになるとは限りません。切替設備や保護協調を含めた個別確認が必要です。

非常用発電機は備えの基本

非常用発電機は、災害時だけでなく、日常の安心を支える重要設備です。選定や設置を誤ると、いざという時に十分な性能を発揮できないことがあります。必要容量、切替方式、点検体制まで含めて、早い段階で整理することが重要です。

関連コラム・便利なツール

関連法令・公的資料

⚠️ 法令・通達は改正される場合があります。最新情報は必ず所轄官庁の公表資料をご確認ください。

\ 発電機.jpからのおしらせ/
発電機レンタル・購入は 発電機.jp におまかせ!

国内トップクラス 2,800台超 の保有から、
現場にピッタリの機種をスピード手配します。

便利な無料ツールもご用意しています。お気軽にご利用ください!

📩 発電機.jp WEBからのご相談・お見積りはこちら

「どの発電機を選べばよいか分からない」「ケーブルも一緒に手配したい」など、専任スタッフが用途にあわせてご提案いたします。

※お急ぎの場合も、まずはフォームからご連絡ください。担当者より折り返しご案内いたします。