①非常用発電機とは何か?仕組みと必要性をわかりやすく解説
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非常用発電機とは何か?仕組みと必要性をわかりやすく解説
災害や停電時にバックアップ電源として活躍する非常用発電機。病院や商業施設、オフィスビル、工場など、あらゆる現場でその必要性が高まっています。
本記事では、非常用発電機の基礎知識から設置・運用のポイント、安全対策やメンテナンスの重要性まで、わかりやすく解説します。
非常用発電機とは?
非常用発電機とは、商用電源が停電した際に自動または手動で起動し、電力を供給する装置です。
停電時でも照明・通信設備・ポンプなどの重要機器を稼働させるための「バックアップ電源」として、災害対策や事業継続(BCP)に欠かせない設備です。
なぜ非常用発電機が必要なのか?
- BCP(事業継続計画)対策:停電による業務停止を防ぎ、復旧を迅速化するため
- 人命保護:医療機関や高層ビルでのエレベーター、非常照明の電源確保に重要
- 法令対応:建築基準法や消防法で設置・点検・届出が求められるケースがある
- 社会的信用の維持:災害時でも稼働を続けられる体制を整えることで、企業・施設の信頼性向上
🔌 消防設備にも必要な非常電源
消防法では、非常放送・排煙・スプリンクラー・消火栓・非常照明などの消防設備には、停電時でも確実に動作する「非常電源」の確保が求められています。
非常用発電機はこれら消防設備の電源として機能するため、設置が法的に求められるケースも多く、人命保護と建物の防災機能維持において極めて重要な設備です。
【非常用発電機に関する消防法上の申請フロー(例:東京都管内)】
・機器点検:6か月に1回以上(消防法第17条の3の3/公的案内:東京消防庁Q&A)
・総合点検:1年に1回以上(同上)
・運転性能に係る点検(負荷運転 又は 内部観察等):原則は総合点検で実施。
予防的な保全策が講じられている場合、周期を6年に1回へ延長可(消防庁:自家発電設備の点検基準等の改正/改正リーフレットPDF)。
⚠️ 法令・通達は改正される場合があります。最新情報は必ず所轄官庁の公表資料をご確認ください。
非常用発電機の種類と選び方
種類 | 特徴 | 向いている施設 |
---|---|---|
ディーゼル式 | 高出力・信頼性が高い 燃料保管が必要 |
工場・病院・大規模施設 |
ガス式 | 都市ガスを使用 環境性・静音性に優れる |
商業施設・都市部のビル |
可搬型 | 移動可能で設置が簡単 ※消防設備接続には注意(切替盤・接地・系統保護等の設計が必要) |
仮設事務所・工事現場 |
選定時のポイント:必要出力(余裕を持った容量設計)、設置スペース、燃料の確保体制、騒音・排気対策、系統切替方式(手動/自動)などを総合的に検討します。
設置のポイントと注意点
- 屋内 or 屋外設置:建物の構造や防災計画に応じて検討
- 換気・排気経路の確保:排ガスや熱を適切に処理
- 振動・騒音対策:防振ベースや防音ボックスの併用
- 定格出力の余裕:実負荷よりマージンを設け、過負荷を回避
安全に使うためのポイント
- 排気ガスによる一酸化炭素中毒防止のため、必ず換気の良い場所に設置
- 感電防止のため、適切な接地(アース)を実施
- 過負荷運転は故障の原因。定格出力内で使用
- 燃料の劣化・漏れ防止のため、定期的な燃料・配管の点検・管理
メンテナンス・日常点検の重要性
非常用発電機の一般的な寿命は10〜15年程度といわれますが、使用頻度・設置環境・メンテナンス状況によって大きく変動します。
法定点検として、6か月ごとの機器点検、年1回の総合点検、(条件により)6年に1回の運転性能点検が求められます。
点検内容(負荷運転の割合・時間など)は消防庁告示の点検基準に従います。
日常点検の一例:
- 燃料・オイルの漏れ確認(タンクや配管まわり、臭い・シミの有無)
- バッテリー・電圧チェック(自動始動バッテリーの劣化や充電状態)
- 異音・異臭・振動の確認(定期的な試運転時にチェック)
- 無負荷の始動試験(エンジンが正常に起動するか確認)
よくある質問(FAQ)
Q1. 非常用発電機の寿命はどのくらいですか?
A. 適切なメンテナンスを行えば10〜15年程度使用できます。設置環境や使用頻度によって変わるため、定期点検と消耗部品の交換がポイントです。
Q2. 騒音対策はどうすればよいですか?
A. 防音型発電機の導入や、防音ボックス・遮音壁の設置で低減可能です。設置場所周辺の環境にも配慮し、防振対策も合わせて検討しましょう。
Q3. 設置にあたって必要な申請はありますか?
A. 消防法に基づき、着工前・完了後の届出が必要です(例:東京都では着工10日前、完了後4日以内)。
規模・電圧等によっては電気事業法(自家用電気工作物の工事計画届出:近畿経済産業局 解説)や、施工に関する電気工事士法の資格要件も絡みます。
詳細は必ず、所轄消防署・産業保安監督部・専門業者へご確認ください。
非常用発電機は備えの基本|設置・点検のご相談はお早めに
非常用発電機は、災害時の備えだけでなく、日常の安心を支える重要設備です。停電リスクが高まっている昨今、医療機関や商業施設、公共施設など、さまざまな建物での導入が進んでいます。
設置や選定でお悩みの方は、実績のある専門業者に相談し、安心・安全な電源対策を進めましょう。
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📚 関連法令・公的資料(2025年8月25日時点)
- 消防用設備等の点検周期(機器6か月/総合1年):東京消防庁 Q&A/消防庁リーフレット(PDF)
- 自家発電設備の運転性能点検(負荷運転・内部観察等)と6年周期の取扱い:消防庁:点検基準等の改正/改正ポイント(PDF)
- 東京都の届出様式例:設置計画届(着工前)/着工届/設置届(完了後)
- 電気事業法 工事計画届(自家用電気工作物の一例):近畿経済産業局 解説
- 自家発電設備の構造・性能基準:消防庁告示第1号「自家発電設備の基準」
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