2025.04.08

EV充電③ 発電機でEV充電は可能?災害時や移動充電に活用できる新たな選択肢

最終更新日:2025.08.07
  • 知識
EV充電③ 発電機でEV充電は可能?災害時や移動充電に活用できる新たな選択肢

発電機でEV充電は可能?
災害時や移動充電に活用できる新たな選択肢

電気自動車(EV)の普及とともに、「停電・災害時のEV充電」「インフラのない現場での移動充電」の重要性が増しています。
最近は可搬型発電機や非常用発電機を使ったEV充電にも注目が集まっています。
ここでは、その実現性や注意点、活用シーンをコンパクトに解説します。

1. 発電機でEVを充電できる仕組み

EV充電には交流(AC)充電直流(DC)充電があります。
一般的な発電機はAC出力のため、AC普通充電(100V/200V)が基本です。日本では200Vの普通充電が主流ですが、100Vのトリクル充電も可能(きわめて低速)。
インバータ型発電機を推奨(電圧・周波数・波形が安定)。エコモードはOFF運用が安全です。車両のオンボード充電器とEVSE(充電器)が対応していれば、発電機からの電力で充電が可能です。

  • AC充電:家庭用・事業所用コンセント(100V/200V)、200Vスタンドなど
  • DC充電:急速充電器(CHAdeMO、CCS等)

2. 発電機によるEV充電の活用シーン

  • 災害時のバックアップ:停電中でも最低限の走行分を確保
  • 移動充電サービス:現場やロードサービスでの緊急充電
  • イベント・アウトドア:野外でEVを使用する際の一時的な電源確保

災害やインフラ停止時は、発電機がEVの機動力を支えるバックアップ電源になります。

3. 発電機充電の注意点・課題

  • 出力の安定性:インバータ型推奨。電圧・周波数の変動と波形歪(THD)が小さい機種を選定。エコモードOFFで立ち上がり時のドロップを抑制。
  • 充電速度の限界:携行型~数kVA級の可搬型ではDC急速は原則不可大型移動式発電機+専用のDC急速充電器の構成なら可能な場合があります。
  • 燃料確保:ガソリン・軽油の貯蔵・運搬は消防法等の規制遵守(適合容器・数量・保管場所・給油手順)。
  • 接続要件:コンセント形状や電圧だけでなく、接地(PE)と中性線接地(N-PEボンド)上流保護(過電流・漏電/6mA DC残留電流対策)J1772制御パイロット条件を満たさないと充電が開始されないことがあります。

小型発電機ではフル充電は現実的でなく、「最低限の移動分を補う」用途が中心となります。

4. EV充電に向いている発電機の種類

種類 特徴 向き・不向き
インバーター式 電圧・周波数・波形が安定(THDが小さい)。家電や精密機器にも対応。 EV充電向き。ただし大出力帯は選択肢が限られる
ディーゼル式 高出力・燃料コストも比較的低い。長時間連続運転に強い。 大容量の普通充電や災害対応に適するが大型化・重量化しやすい。
ガソリン式 燃料調達が容易。小~中容量で取り回しが良い。 備蓄・保管は消防法に適合させる必要。長時間運転は燃料管理が課題。

5. 大型移動式発電機という選択肢

「可搬型発電機=数kVA」というイメージですが、デンヨーDCAシリーズなどの大型移動式(~千kVA級)もあります。
高精度AVRなどで波形品質を確保した同期発電機が一般的で、条件を満たせば複数EVの同時普通充電や、専用のDC急速充電器を組み合わせた運用も検討可能です。

  • 高出力で充電時間を短縮
  • 大規模災害・イベント対応に強い
  • 燃料消費・運用コストは要管理

6. 発電機でのEV充電は「補助的手段」

発電機によるEV充電は、大容量を一気に満たす手段ではなく非常時や未整備エリアで「最低限の移動用電力を確保」するための現実的な方法です。
大型・高出力機(例:DCAクラス)を使えば、移動充電サービスや災害対応の現場でも安定充電が可能です。

可搬型発電機+EV充電ケーブルは、今後さらに増える移動充電ニーズへの有効なバックアップ手段となるでしょう。
ただし、燃料確保・安全対策・法令順守・有資格者による工事などの課題には十分注意してください。

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