故障①【発電機の始動不良対策】原因・チェックポイントを徹底解説
- 知識

【発電機の始動不良対策】原因・チェックポイントを徹底解説
現場や非常用として活躍する可搬型発電機が、いざという時に「エンジンがかからない」「セルモーターが回らない」というトラブルを起こすことがあります。 こうした発電機の始動不良は、燃料・バッテリー・フィルターなど、いくつかの基本ポイントを押さえることで未然に防ぐことが可能です。 本コラムでは、トラブルが発生しやすい原因と具体的なチェック方法をステップごとに解説します。
1. 発電機の始動不良とは?
始動不良とは、エンジンの点火やセルモーターの動作に問題が生じ、発電機が正常に動かない状態を指します。非常用発電機や現場用発電機であっても、日頃のメンテナンス不足により突然エンジンがかからなくなるケースが多々あります。
2. 始動不良を起こす主な原因とチェック項目
発電機の始動不良が起きた際にまず確認すべきポイントは、以下の5つです。原因を特定しやすくするためにも、順番にチェックしてみましょう。
チェック項目 | 主な内容 | 対処法 |
---|---|---|
燃料の確認 | 燃料不足や燃料劣化がないか | 燃料補充・古い燃料の入れ替え |
バッテリー状態 | バッテリー電圧・端子腐食の有無 | バッテリー充電、交換、端子清掃 |
セルモーター | セルモーターが回らない、配線不良 | 配線やリレーの点検・修理 |
フィルターの詰まり | 燃料フィルター・空気フィルターの汚れ | 清掃または交換 |
エンジンオイル | オイル不足や劣化、交換時期の超過 | オイル補充、適切な時期での交換 |
3. 定期メンテナンスの重要性
多くの始動不良は、定期的な点検とメンテナンスで予防できます。特に以下の点は、非常用発電機や可搬型発電機を安全かつ確実に運用するうえで重要です。
- 月1回以上の試運転を行い、エンジンの動作を確認 20分以上
- バッテリーの電圧測定と端子清掃を定期的に実施
- 燃料の劣化防止:長期間保管していた燃料は使わない
- フィルター類の定期交換:目詰まりを起こさないよう注意
4. ステップで学ぶ発電機の始動確認方法
- 燃料タンクを点検:十分な燃料が入っているか、古い燃料が混ざっていないか
- バッテリー電圧を測定:低電圧なら充電や交換を検討
- セルモーターと配線の確認:リレーや接続部に緩みや腐食がないか
- フィルターをチェック:燃料・空気フィルターともに目詰まりがないか
- エンジンオイルの量・状態を確認:足りなければ補充、汚れや金属粉があれば交換
5. レンタル・購入時に確認すべきポイント
発電機の導入形態として、レンタルか購入かを迷う方も多いでしょう。使用頻度が低い場合はレンタルのほうがコストを抑えられる一方、頻繁に使用する場合は購入を検討したほうが経済的です。
- 用途や設置場所に合った出力容量か
- メンテナンスやサポート体制が整っているか
- 長期間使用する場合は購入、短期間・スポット的な用途ならレンタル
まとめ
発電機の始動不良は、燃料・バッテリー・セルモーター・フィルター・オイルの5つを優先的にチェックすることで、原因を早期に突き止められます。 また、非常用発電機であっても月1回以上の試運転を行い、メンテナンスを欠かさず実施することが重要です。 もしトラブルが解決しない場合や原因が特定できない場合は、専門業者に相談しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 定期メンテナンスはどのくらいの頻度で行えばいいですか?
A. 一般的には月1回の試運転と、3〜6ヶ月ごとの点検が推奨されます。使用頻度や設置環境によって調整が必要です。
Q2. バッテリーの寿命はどのくらいですか?
A. 稼働状況にもよりますが、2〜3年で劣化が進み始めるケースが多いです。定期的に電圧を測定し、著しく低下している場合は交換を検討してください。
Q3. レンタルと購入、どちらがお得ですか?
A. 短期間・スポット的に利用する場合はレンタルがコスト面で有利になることが多く、長期・頻繁に使用するのであれば購入を検討するほうが良いでしょう。
◎便利なツール・発電機サイト
- 発電機負荷計算ツール
負荷を計算し、必要な発電機容量を検討できます。 - ケーブル選定ツール
発電機からの配線を安全に行うためにケーブルサイズを確認可能。 - 発電機.jp
各種発電機の導入事例や導入検討のポイントを網羅。移動式大容量発電機の情報もチェックできます。
【関連キーワード】
- 発電機 始動不良
- セルモーター 回らない
- 可搬型発電機 メンテナンス
- バッテリー 点検
- フィルター 清掃・交換
- オイル 交換時期
- レンタル発電機
- 非常用発電機