2025.04.24

故障⑤【発電機の煙対策】黒煙・白煙・青煙別の原因とチェックポイント

最終更新日:2025.04.24
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故障⑤【発電機の煙対策】黒煙・白煙・青煙別の原因とチェックポイント

【発電機の煙対策】黒煙・白煙・青煙別の原因とチェックポイント【原因と対処法】

発電機の運転中に、黒煙・白煙・青煙など、異なる色の煙が排気から出ている場合は要注意です。
それぞれの煙の色には原因が異なり、エンジン内部の燃焼状態や冷却系統、オイルの状態を示唆していることがあります。
本コラムでは、煙の色別に考えられる原因とチェックポイント、対処方法を分かりやすく解説します。

1. 煙が出る原因とは?

発電機のエンジンが燃焼を行う過程で、不完全燃焼やオイル混入、冷却不足などの異常があると、排気の色が変化しやすくなります。
煙の色によってエンジン内部や燃料系統、冷却系統で起きている問題をある程度推測することが可能です。
早期に対処することで大きな故障を未然に防ぎましょう。

2. 主なチェック項目と対処法

煙の色ごとに、代表的な原因と対応策を以下の表にまとめました。発生している症状に合わせて確認してみてください。

煙の色 原因 対応策
黒煙(過剰燃焼) 燃料の過剰供給や空気不足
(燃料噴射の不調、エアフィルター詰まり等)
燃料供給量の調整、
エアフィルターの清掃または交換、
インジェクターの点検
白煙(冷却不足) 燃焼温度不足、冷却水過多や水分混入
(燃料の水混入、予熱不足等)
シリンダーヘッドガスケット不良による冷却水混入
燃焼温度の確保(予熱の徹底)、
冷却系統の点検・不純物除去、
燃料の水抜き処理
青煙(オイル消費) エンジン内部のオイル上がり、ピストンリング摩耗
(オイル量過多、シール不良等)
ターボ軸シール不良による潤滑油の燃焼側流入
オイル交換・規定量の維持、
ピストンリング・バルブシールの点検、
エンジン内部部品の修理

■ 黒煙が出る場合

燃料過多または空気不足による不完全燃焼の可能性があります。エアフィルターと噴射量を確認しましょう。

■ 白煙が出る場合

冷却水や水分が燃焼室へ混入している恐れがあります。冷却系統や燃料の水抜きを点検してください。

■ 青煙が出る場合

エンジンオイルが燃焼しているサインです。オイル量とターボ軸シールの状態をチェックしましょう。

3. 煙を防ぐためのポイント

  1. 定期的な燃料系統のメンテナンス…(以下省略)
  2. 冷却システムの確認
  3. オイル管理を徹底する
  4. エアフィルターの清掃・交換

4. 法令・安全に関するポイント

  • 大気汚染防止法 — 定格出力10kW以上のディーゼル発電機は「ばい煙発生施設」として都道府県知事への届出が必要です(第15条)。
  • 労働安全衛生法施行令 第22条 — 排気ガスによる有害物質の除去・換気措置および保護具の備え付けが事業者に義務付けられています。

5. よくある質問(FAQ)

Q1. 黒煙と白煙が同時に出ることはありますか?
A. まれに混ざったような色の煙が出る場合があります。燃料系統の不具合や、冷却が不十分な状態など複数の要因が重なっている可能性があるため、専門業者の点検がおすすめです。

Q2. 青煙が出ているが運転を継続してもいいですか?
A. エンジン内部の摩耗が進んでいる場合やオイルが燃焼している状態のまま使い続けると、大きな修理が必要になるリスクがあります。早めに点検し、修理・整備を検討してください。

Q3. 白煙が出るのは寒い時期だけですが、問題ありますか?
A. 冷えたエンジンでは燃焼温度が上がりづらく、排気が白く見えることがあります。長時間白煙が続く場合は、燃料への水分混入や冷却系統の過剰冷却の可能性も考えられるため、念のため点検しておくと安心です。

6. まとめ

発電機から黒煙・白煙・青煙が出る場合、それぞれ異なる原因が考えられます。…(以下省略)

◎便利なツール・発電機サイト

  • 発電機負荷計算ツール
    負荷を計算し、必要な発電機容量を検討できます。
  • ケーブル選定ツール
    発電機からの配線を安全に行うためにケーブルサイズを確認可能。
  • 発電機.jp
    各種発電機の導入事例や導入検討のポイントを網羅。移動式大容量発電機の情報もチェックできます。

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