教えて発電くん! 発電機のケーブル選定のポイント
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教えて発電くん!発電機のケーブル選定のポイント(電圧降下・許容電流・安全)
最終更新:2025-05-12(掲載情報の整理時点:2025-05-12)

こんにちは、発電くんです!
発電機と機器をつなぐ電源ケーブルの太さは、電圧降下・許容電流・安全性の3点セットで決めるのが基本。
現場では電圧降下 5%以内を“まずの目安”にすることが多いので、計算の考え方と選定のコツをまとめます。
迷ったら ケーブル選定ツール も活用してください!
※ 電圧降下とは、ケーブル内部の抵抗などで末端電圧が下がる現象です。照明のちらつき、モーターのトルク不足、機器の誤動作につながるため、短め・太めが安全側です。
✅ 工場のBCP対策:災害・停電の前に「発電機レンタルの事前協議(優先手配に向けた段取り)」をしませんか?
緊急時は手配が集中し、発電機だけでなくケーブル/分電/燃料まで含めた準備が遅れがちです。
平時に必要容量・設置条件・稼働時間(燃料運用)を整理して、復旧を早める体制を一緒に作ります。
※フォーム冒頭に「BCP事前協議」または「緊急/災害」と記載し、拠点(市区町村)・想定稼働時間・重要負荷(分かる範囲)を添えてください。
⚠️ 法令・通達は改正される場合があります。最新情報は必ず所轄官庁の公表資料をご確認ください。
ケーブル選定で必ず確認したい3つのポイント
- 使用電流 (A):接続機器の負荷電流(起動電流も要注意)
- ケーブルの長さ (m):長いほど電圧降下が増えます(できるだけ短く)
- 電圧 (V) と相数:単相100V/200V/三相200Vで計算式が変わります
まず確認:よく使うケーブル「VCT」とは?
工事・イベント・仮設でよく使うのがVCT(ビニルキャブタイヤケーブル)です。移動用機器の電源回路などに用いられます。
規格の確認は、公式のJIS検索から「C3312」などで検索してください。
参考:JIS検索(日本産業標準調査会) / JISの入手・閲覧方法
VCTケーブルの許容電流 早見表(代表値:60℃・基底温度30℃以下の例・3心)
※値は代表値です。メーカー・線心数(2心/3心/4心)・周囲温度・束線・ドラム巻き使用などで変動します。
※安全側に見るなら、現場は「太め」「短め」が基本です。
| サイズ | 許容電流(目安) | 代表的な用途イメージ |
|---|---|---|
| 2.0 mm² | 約 19 A | 小型機器・小電流ライン |
| 3.5 mm² | 約 28 A | 照明・軽負荷 |
| 5.5 mm² | 約 36 A | 中型機器・仮設電源の定番 |
| 8.0 mm² | 約 44 A | 空調・モーター系(距離も要注意) |
| 14 mm² | 約 62 A | 三相機器・長距離・電圧降下対策 |
参考(許容電流・導体抵抗の代表例):富士電線工業 VCT 技術資料(PDF)
導体抵抗(r値)一覧(計算に使う値)
※電圧降下計算では、ケーブルの導体抵抗 r(Ω/km)を使います。以下は「導体抵抗(20℃)」として公表されている値の例です。
※実務では安全側に見るため、カタログ値(上限側)を使う運用が一般的です。
| 断面積 | 導体抵抗 r(Ω/km) |
|---|---|
| 2.0 mm² | 9.79 |
| 3.5 mm² | 5.24 |
| 5.5 mm² | 3.37 |
| 8.0 mm² | 2.39 |
| 14 mm² | 1.36 |
参考(導体抵抗の例):富士電線工業 VCT 技術資料(PDF)
電圧降下を「目安5%以内」に抑える計算式(基本形)
※ここでは簡易に「抵抗成分のみ」で計算します(短距離の仮設でよく使う近似)。長距離・大電流・力率条件によってはリアクタンス等も効くため、厳密にはメーカー資料・設計基準で確認してください。
※配線設計の考え方(電圧降下の扱い)参考:電圧降下(解説)
単相2線式: ΔV = 2 × I × L × r / 1000 三相3線式: ΔV = √3 × I × L × r / 1000 ※ I = 電流[A], L = 片道距離[m], r = 導体抵抗[Ω/km]
発電くんの計算例(単相100V)
例えば 20m 先に 30A(単相100V) を流すなら、5.5mm² を目安にすると安心!
ざっくり計算:ΔV = 2 × 30 × 20 × 3.37 / 1000 ≒ 4.0V(約4%)
もし 2.0mm²(r=9.79)だと、ΔV ≒ 11.7V(約11.7%) になって危険側。

【Genba Report #02】ケーブル過熱と電圧降下の実例
イベント会場で 30A が流れるラインに 2.0mm² を使用したところ、電圧降下が約 10%超 に達し、照度不足が発生。さらにケーブルが異常発熱し、絶縁被覆が溶ける寸前でした。
適正サイズ(5.5mm² 目安)へ変更後に問題は解決。太め・短めが安全の鉄則です。
安全面で「最後に」必ず確認したいこと
- ケーブルは許容電流だけでなく、電圧降下もセットで確認
- ドラム巻きのまま使用・束線・高温は実質許容電流が下がる(発熱しやすい)
- 濡れ・人が触れる環境は、漏電遮断器や接地(アース)など安全対策を強化
- 固定設備に接続する場合や責任分界をまたぐ場合は、現場の電気主任技術者/有資格者と事前協議
便利ツールで簡単ケーブル選定
ケーブル選定ツール なら、負荷・電圧・距離を入力するだけで最適サイズを算出できます。
合わせて 発電機負荷計算ツール もぜひご活用ください。
まとめ
- ケーブルは電流・距離・電圧(相数)で決める
- 現場の目安は電圧降下 5%以内(機器仕様・基準で調整)
- 高温・束線・ドラム巻きは発熱リスク増(安全側の選定を)
- 迷ったら太め・短め・安全第一
▶ 発電くんコラム一覧:https://hatsudenki.jp/column/
参考リンク(2025-05-12 時点)
- VCT(許容電流・導体抵抗の例):富士電線工業 VCT 技術資料(PDF)
- JIS検索(公式):日本産業標準調査会 JIS検索
- JISの入手・閲覧方法(公式):JISの入手閲覧方法
- 電圧降下の考え方(参考解説):電圧降下(解説)
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