2025.05.21

【レンタル前に要確認】教えて発電くん!可搬型発電機の選定と突入電流の注意点

最終更新日:2025.05.21
【レンタル前に要確認】教えて発電くん!可搬型発電機の選定と突入電流の注意点

 

 

 

可搬型発電機の容量選定と突入電流対策【25kVA~45kVA対応】

教えて発電くん!可搬型発電機の選定と突入電流の注意点【レンタル前に要確認】

現場でよくあるお悩み
「発電機の容量は足りているはずなのに、ブレーカーが落ちてしまう…」そんな経験はありませんか?その原因、もしかすると“突入電流”かもしれません!本記事では、可搬型発電機を使う際に知っておきたい突入電流の基礎と、適切な容量選定・レンタル時の注意点をご紹介します。

突入電流ってなに?

突入電流とは、電気機器を起動した瞬間に流れる非常に大きな電流のことです。特にモーターや変圧器、コンプレッサー、照明機器などでは、起動時に通常運転時の5倍〜10倍もの電流が一瞬だけ流れることがあります。

発電くんが25kVA可搬型発電機の突入電流について説明するイラスト

発電くん:突入電流は一瞬だけど、発電機にとっては大問題なんだよ!

25kVAクラスで起きやすい突入電流トラブル

可搬型発電機は、軽量・小型ながら高出力を確保するよう設計されていますが、突入電流への耐性には限界があります。たとえば、25kVAの発電機で常用負荷が問題なく動作していても、起動時に合計40kVA相当の突入が発生すると、発電機側で電圧が急低下し、過電流保護が働いて停止してしまうことがあります。
これは、現場での可搬型発電機レンタル時に特に注意が必要なポイントです。

突入電流への具体的な対策

  • ①突入電流の大きい機器を把握する
    特にポンプ、冷蔵設備、エアコン、溶接機などは要注意です。こうした機器は始動電流が大きく、発電機の容量を超える場合があります。
  • ②発電機は「余裕をもった容量選定」がカギ!
    定格容量だけでなく、始動電流のピークまでカバーできるように考慮しましょう。発電機レンタルの際も突入電流の有無を確認するのが重要です。
  • ③起動タイミングをずらす
    複数の負荷を一斉に入れない工夫で、突入電流を平準化できます。これは特に建設現場やイベント現場で有効な対策です。

現場レポート:実際にあったトラブル

Genba Report
某プラント工事現場で、25kVAの可搬型発電機を使い、75mm径の大容量水中ポンプ(起動電流は定格の約7倍)と投光器数台を同時に使用したところ、起動時に突入電流が集中し、発電機の出力が一時的に低下してブレーカーが遮断されるというトラブルが発生。
→対策として、45kVAクラスの発電機に増強し、ポンプと投光器の起動タイミングをずらすことで、突入電流を吸収できるように調整。現場作業が安定して再開されました。

このように、突入電流を考慮した発電機容量の選定と運用計画の工夫が、現場のトラブル防止に直結します。

まとめ:発電機の突入電流対策で現場のトラブルを防ごう!

突入電流は見落とされがちですが、発電機トラブルの原因として非常に多いポイントです。
負荷機器の特性を理解し、余裕をもった発電機選定を行うことで、現場の安定稼働につながります。
レンタルや購入時には「突入電流対策も考慮した容量選定」が成功のカギです。

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