2025.06.12
初めての発電機選び!失敗しないためのチェックポイント5選(一般用)|教えて発電くん!
最終更新日:2025.06.12
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初めての発電機選び!失敗しないためのチェックポイント5選|教えて発電くん!

「非常用発電機を購入・レンタルしたいけれど、種類が多くて選び方がわからない…」
そんなお悩みを解決するため、発電機レンタル・販売のプロ『発電くん』が
容量計算・設置環境・燃料選択・操作性・サポート体制の5大ポイントを具体例付きで徹底解説します!
【現場レポート】初めての発電機選びで失敗しないコツ
現場スタッフA:「災害対策で発電機を導入したいお客様が増えていますが、何を基準に選べばいいか迷うようです。」
発電くん:「発電機は“容量不足”や“騒音トラブル”で失敗するケースが多いよ。今日は5つのチェックポイントを深掘りして紹介するね!」
① 必要な 出力(kVA) を正確に計算する
■ 家庭・オフィスでよく使う機器と消費電力の目安
- LED照明:10 W × 個数
- ノートパソコン:150 W
- 家庭用冷蔵庫(400 L):400 W(始動時は3倍)
- 100 V インバータエアコン(6畳):600 W(始動時は5倍)
- 100 V 電動工具(ディスクグラインダー):1,200 W
※ノートPCの実使用電力は30〜90 Wが一般的ですが、余裕を持たせ150 Wで計算しています。
※最新の省エネ冷蔵庫は定常消費100〜250 W程度のものもあります。
上記の合計に起動電力を加味し、さらに +20〜50% の余裕を持たせた容量が推奨です。
例)合計運転電力 2.0 kW × 起動倍率 3倍(最大) ÷ 力率0.8 ≒ 7.5 kVA 以上 を選定
※起動電力はメーカー公表値が不明な場合、定格の3〜6倍が一般的な目安です。
便利ツール: 負荷計算ツール なら、機器名と数量を入力するだけで推奨容量が自動計算できます。
② 設置場所 に合わせてタイプを選ぶ
■ 防音型とオープン型の違い
タイプ | 騒音値(dB/7 m) | 重量(kg) | 特徴 |
---|---|---|---|
防音型 | 60〜70 | 50〜250 | 密閉カバーで静音。住宅街・イベント会場向き。 |
オープン型 | 80〜95 | 40〜180 | 軽量で価格が安い。工事現場・屋外作業向き。 |
※表の重量は2〜6 kVAクラスの目安です。8 kVA以上の大型機では300 kgを超える場合があります。
屋内使用は消防法および労働安全衛生法で排気ガス(CO)対策が義務づけられており、原則屋外設置と換気確保が必要です。
③ 燃料タイプ と 連続運転時間 をチェック
■ 各燃料のメリット・デメリット
- ガソリン:入手しやすい/寒冷地で気化しやすい ◎/長期保管NG △
- 軽油:燃費が良い ◎/大型発電機向き/低温で凍結 △
- LPガス:クリーンで燃料劣化しにくい ◎/ボンベ手配が必要 △
タンク容量10 L・燃費2.0 L/h の発電機なら、約5時間の連続運転が可能。
停電対策には最低 8時間以上 の運転時間を確保するのが理想です。
④ 持ち運びやすさ と 安全機能
- キャスター&ハンドル:頻繁に移動する現場で必須
- セルスターター:女性や高齢者でも簡単始動
- 遠隔モニタリング:スマホで稼働状況をチェック
- 過負荷保護・漏電遮断:発火・感電事故を予防
⑤ メンテナンス性 & アフターサポートを確認
■ チェックリスト
- 定期交換部品(オイル・フィルタ・プラグ)が市販品で手に入るか
- 製造終了から10年以上の部品供給期間があるか
- 24時間受付の技術窓口・全国サービス網があるか
- レンタル・代替機の即日手配が可能か
「部品が手に入らない」「修理先が見つからない」トラブルを防ぐため、メーカー・レンタル会社・購入先のサポート体制を事前に確認しましょう。