2025.07.03
発電機の絶縁抵抗とは?法定基準とデンヨー製の基準値も解説! 教えて発電くん!
最終更新日:2025.07.03
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教えて発電くん!
発電機の絶縁抵抗とは?法定基準とデンヨー製の基準値も解説!

こんにちは、発電くんです!
今回は発電機の絶縁抵抗について、
法定基準とデンヨー製の最新基準値をわかりやすく解説するよ!
【STEP1】絶縁抵抗とは?
- 導体と大地(フレーム)間に電気が漏れにくい度合いを示す値。
- 値が低いと感電・火災・機器損傷のリスク大 ── 定期点検が必須!
【STEP2】法令別の最低絶縁抵抗基準
◎主に次の二つの法令が基準を定めています。本表は低圧:600V以下の回路についてまとめたものです。
※600Vを超える高圧設備は、労働安全衛生規則 第58条で0.20MΩ以上が最低基準とされていますが、実務では1.00MΩ以上を合格目安・推奨値とすることが一般的です(0.20MΩギリギリの場合は再点検・交換などが推奨されます)。
- 電気設備技術基準の解釈 第14条(経済産業省 告示)── 低圧を 150 V・300 V で細分化
- 労働安全衛生規則 第352条・第353条(厚生労働省 省令)── 使用前点検/月例点検を義務づけ(数値規定なし)
法令・規格 | 定格電圧 | 最低絶縁抵抗 | 推奨メガ電圧 |
---|---|---|---|
解釈 第14条 | 150 V以下 | 0.10 MΩ以上 | 100/250 V |
150 V超〜300 V以下 | 0.20 MΩ以上 | 250 V(500 V 可) | |
300 V超〜600 V以下 | 0.40 MΩ以上 | 500 V | |
安衛則 352・353条 | 数値規定なし(点検で下回れば即停止) |
【STEP3】デンヨー発電機のメーカー基準値
判定区分 | 抵抗値 (500 Vメガ) | 適用電圧 | 推奨対応 |
---|---|---|---|
合格 | 1.00 MΩ以上 | 全電圧 | 通常運転可 |
再測定 | 0.50 MΩ以上〜1.00 MΩ未満 | 全電圧 | 乾燥・清掃後に再測定 |
使用禁止 | 0.10 MΩ未満 | 150 V以下 | 停止・修理 |
使用禁止 | 0.20 MΩ未満 | 150 V超〜300 V | 停止・修理 |
使用禁止 | 0.40 MΩ未満 | 300 V超〜600 V | 停止・修理 |
※測定は R・S・T(U・V・W) 端子―フレーム間、乾燥状態で 500 V メガを使用してください。
【STEP4】現場測定フローと判定チャート
判定区分 | 抵抗値 (500 Vメガ) | 適用電圧 | 推奨対応 |
---|---|---|---|
良好 | 1.00 MΩ以上 | 全電圧 | 通常運転可 |
再測定 | 0.50 MΩ以上〜1.00 MΩ未満 | 全電圧 | 乾燥・清掃後に再測定 |
要整備 | 0.10 MΩ以上〜0.50 MΩ未満 | 150 V以下 | 絶縁復活処置→再測定 |
要整備 | 0.20 MΩ以上〜0.50 MΩ未満 | 150 V超〜300 V | 絶縁復活処置→再測定 |
要整備 | 0.40 MΩ以上〜0.50 MΩ未満 | 300 V超〜600 V | 絶縁復活処置→再測定 |
使用禁止 | 0.10 MΩ未満 | 150 V以下 | 停止・修理 |
使用禁止 | 0.20 MΩ未満 | 150 V超〜300 V | 停止・修理 |
使用禁止 | 0.40 MΩ未満 | 300 V超〜600 V | 停止・修理 |
【STEP5】絶縁不良を防ぐ現場ノウハウ
- 水分対策:雨・結露・塩害現場では シート掛け+床上設置 を徹底しよう。
- 長期保管前後:目視+メガテスター のダブルチェックで劣化を早期発見。
- 値が低下したら:端子・コイルを乾燥または分解清掃し、必ず再測定。
【現場レポート】発電くんのワンポイント!
「梅雨時の現場点検で絶縁不良」
デンヨー製 45 kVA の絶縁抵抗が 0.14 MΩ まで低下!
分解乾燥で 1.60 MΩ に回復し、安全稼働できたよ。
法定基準+メーカー基準(1.00 MΩ以上)を両方守ると安心だね!
【まとめ】3 つのチェックポイント
- 法定ライン:0.10/0.20/0.40 MΩを下回ったら 即停止・整備!
- メーカー推奨:1.00 MΩ以上を目標に管理すると 法令+現場推奨 を同時クリア。
- 定期測定+乾燥・清掃で 感電・火災リスク最小化!
▼便利ツールも活用しよう!
発電機.jp 編集部
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