2025.10.02

わかりやすく発電機の外部タンクと貯蔵タンクの違い? 教えて発電くん!

最終更新日:2025.10.02
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わかりやすく発電機の外部タンクと貯蔵タンクの違い? 教えて発電くん!

教えて発電くん!わかりやすく発電機の外部タンクと貯蔵タンクの違いとは?

※ 本コラムの法令参照時点:2025年9月29日

可搬型・据置型いずれの発電機でも、長時間運転のために燃料タンクは欠かせません。ここでよく質問をいただくのが、「外部タンク」と「貯蔵タンク」の違いについてです。現場での使い分けと“最低限ここだけ”の法令ポイントを、やさしく整理します。

🔹 外部タンクとは?(やさしく一言)

発電機に直結して燃料を補給する追加タンク。目的は「その場で消費して連続運転時間を伸ばす」こと。

  • 用途:連続稼働のための補助燃料
  • 設置:発電機へホース等で接続(可搬式が多い)
  • 法令:消費設備として扱う(消防法第2条)。
    ※屋外タンク貯蔵所に定められた防油堤の一律基準原則適用外。ただし漏えい対策(受け皿・簡易堰・室内の「せき」)を所轄から求められることがあります。

🔹 貯蔵タンクとは?(やさしく一言)

燃料を“ためておく”ためのタンク。必要時に発電機やボイラーへ供給。

  • 用途:燃料の保管・備蓄
  • 設置:屋外・地下など固定式が中心
  • 法令:貯蔵設備として扱い、容量により危険物施設。屋外タンクは防油堤(容量110%・堤高0.5m以上 等)が必要。

🔹 法令の“ここだけ”ポイント

  • 指定数量の目安:ガソリン200L/灯油・軽油1,000L/重油2,000L
  • 合算ルール:同じ敷地内の外部タンク・内蔵タンク・予備容器を合算し、各量÷指定数量の合計で判定(合計≥1=許可、≥1/5かつ<1=条例「少量危険物」)。
  • 外部タンクが大容量でも:防油堤の一律基準は原則不要だが、指定数量の規制は受けます(例:軽油1,000L超→許可が必要)。

🔹 一目でわかる早見表

区分 外部タンク 貯蔵タンク
目的 発電機運転の補助燃料(その場で消費) 燃料の長期保管・備蓄
設置形式 可搬型・発電機と接続 地下・屋外に固定設置
法令上の扱い 消費設備 貯蔵設備
規制 指定数量で届出/許可を判定(合算) 指定数量で許可(危険物施設)
防油堤 原則不要
※ただし所轄の指導で受け皿・簡易堰・室内の「せき」等を求められる場合あり
必須(容量110%・堤高0.5m以上 など)

🔹 よくあるQ&A

Q. 外部タンクが 1000Lを超えた場合、規制は受けないのですか?

A. 外部タンクは「発電機に直結して燃料を消費する設備」なので、屋外タンク貯蔵所に定められた防油堤の全国一律基準(容量110%・堤高0.5mなど)は原則適用外です。
しかし、消防法上の指定数量計算には含まれるため、軽油なら1000Lを超えると許可対象(一般取扱所)となります。
つまり「防油堤は不要でも、許可は必要」という扱いです。実際には漏洩防止の受け皿・せき・消火設備などの安全対策が所轄消防から指導されます。

発電くんの現場メモ

発電くん消費か、貯蔵かをまず決めよう。外部タンク=消費設備貯蔵タンク=貯蔵設備。外部タンクは防油堤は原則不要だけど、指定数量(200/1000/2000L)と合算のチェックは忘れずに。迷ったら早めに所轄消防へ相談だよ!」

 

⚠️ 法令・通達は改正される場合があります。最新情報は必ず所轄官庁・所轄消防の公表資料をご確認ください。


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