2025.09.29

発電機の「外部タンク」と「貯蔵タンク」の違い+防油堤の要点 教えて発電くん!

最終更新日:2025.12.05
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発電機の「外部タンク」と「貯蔵タンク」の違い+防油堤の要点 教えて発電くん!

【教えて発電くん!】発電機の「外部タンク」と「貯蔵タンク」の違い+防油堤の要点【消防法】

※ 法令・公的資料の参照/最終確認日:2026年2月12日

⚠️ 法令・通達は改正される場合があります。最新情報は必ず所轄官庁の公表資料をご確認ください。

✅ 工場のBCP対策:災害・停電の前に「発電機レンタルの事前協議(優先手配に向けた段取り)」をしませんか?

緊急時は手配が集中し、発電機だけでなくケーブル/分電/燃料まで含めた準備が遅れがちです。
平時に必要容量・設置条件・稼働時間(燃料運用)を整理して、復旧を早める体制を一緒に作ります。

※フォーム冒頭に「BCP事前協議」または「緊急/災害」と記載し、拠点(市区町村)・想定稼働時間・重要負荷(分かる範囲)を添えてください。

結論:
外部タンクは「貯蔵所」ではなく、発電機へ燃料を供給して消費する設備として、所轄消防の判断で取扱所(例:一般取扱所等)の枠で整理されることが多いです。
一方、燃料を備蓄する「貯蔵タンク」は、原則として屋外タンク貯蔵所(貯蔵所)の技術基準が適用され、防油堤を含む要件が法令で定められています。
注意:外部タンクに「屋外タンク貯蔵所の防油堤(110%・堤高0.5m等)」をそのまま当てはめるのは誤りになりがちですが、外部タンクも危険物として漏えい防止・受け皿・簡易堰・室内の「せき」等の対策は別途求められます(具体は所轄消防の指導)。

① 外部タンクと貯蔵タンクの使い分け(発電機で迷うポイントだけ)

  • 外部タンク(消費設備:発電機に直結して燃料を消費)
    「貯蔵所」ではなく、危険物を取り扱う設備として、指定数量・配置・構造・運用に応じて許可/届出が分岐します。
    屋外タンク貯蔵所向けの一律防油堤基準(110%・堤高0.5m等)は“貯蔵所向け”のため、外部タンクに機械的に適用しません。
    ただし、これは「規制対象外」ではありません。外部タンクも危険物として、次のような対策が所轄消防の指導で求められます。

    • 危険物の漏えい防止措置
    • 受け皿・簡易堰・室内の「せき」等による油受け(漏えい拡大防止)
    • 配管・バルブ・継手の滴下/破損対策
    • 指定数量に応じた許可・少量危険物届出

    参考:消防庁資料(参考)札幌市(運用例)いわき市(運用例)

    ※外部タンクは「防油堤一律基準がそのまま適用されない」だけで、油受け対策が不要になるわけではありません

    補足(混同注意):堤高0.15mの話

    「堤高0.15m」は、屋外タンク貯蔵所の一般ルールではなく、製造所・一般取扱所における20号タンク/20号防油堤の運用で出てくる整理です。
    外部タンクの設置条件によって該当可否が変わるため、必ず所轄消防で区分確認してください。 参考:消防庁 通知(20号防油堤の記載あり)

  • 貯蔵タンク(貯蔵所:燃料を備蓄)
    屋外で危険物をタンクで貯蔵する場合は、原則として屋外タンク貯蔵所として整理され、危険物の規制に関する政令(危政令)危険物の規制に関する規則(危規則)の技術基準に適合が必要です。
    防油堤(タンク容量の110% 等)や堤高0.5mなどは、危規則(防油堤:第22条)と、容量算定の消防庁告示が根拠になります。
    参考:危政令(e-Gov)危規則(e-Gov)告示(技術基準細目)

② 屋外タンク貯蔵所(貯蔵タンク)の法令:どこを見れば良い?

法令のつながり(最短ルート)

  • 消防法:危険物施設の位置・構造・設備の技術上の基準は政令等で整理。
  • 危政令:屋外タンク貯蔵所の位置・構造・設備の基準(保安距離、保有空地 等)。
  • 危規則:防油堤(第22条)など具体要件(110%・堤高0.5m・水抜口 等)。
  • 告示:防油堤の有効容量の算定(差し引き)など計算ルール。

※条文の適用・運用は所轄消防の指導が優先されます(自治体細目・運用基準あり)。

③ 屋外タンク貯蔵所の防油堤:要点(貯蔵タンクの話)

※ここから先は「屋外タンク貯蔵所(貯蔵タンク)」の防油堤の話です。外部タンクにそのまま当てはめないよう注意してください。
※記号の定義:H=タンクの高さ

  • 容量:単独=タンク容量の110%/複数=最大タンクの110%有効容量で確認)
  • 堤高0.5m以上
  • 離隔(タンク側板→堤内面):直径<15m=H/3、直径≥15m=H/2
    ※数値の適用・例外・運用は、自治体細目や所轄消防の指導で最終確定してください。
  • 構造:不浸透・外部流出防止・水抜口(外部操作弁)(通常は閉)

自治体の図表整理:大津市名古屋市川崎市富山市

④ 手続きの分岐(指定数量:発電機でよく出る燃料)

代表値:ガソリン200L/灯油・軽油1,000L/(第4類)第三石油類(非水溶性:例:重油A等)2,000L
同一敷地は合算(各量÷指定数量の合計が1以上→許可、1/5以上1未満→条例の少量危険物)。
参考:消防法(e-Gov)指定数量一覧(例)

⑤ 「幅」の決め方(現場で揉めやすいポイント)

防油堤の幅はタンク幅の比率では決まらず離隔点検通路堤の構造寸法で決まります。

※ここで説明している考え方は、「屋外タンク貯蔵所(貯蔵タンク)」が対象です。
外部タンクは別整理になり得ますが、油受け対策(受け皿・簡易堰・室内の「せき」等)は別途必要です(所轄消防の指導に従う)。

堤内“有効幅”の目安

堤内有効幅 ≧ タンク直径 D + 2 × { 離隔 C + 通路 S }

  • C:直径<15m=H/3、直径≥15m=H/2(詳細は所轄指導に従う)
  • S:点検・避難用に0.6〜1.0m目安(所轄指導に従う)

※堤の天端幅・壁厚は自治体細目例に合わせて検討します。

⑥ 超シンプル計算例(容量確認:有効容量)

  • 10,000L×1基 → 必要堤容量=11,000L(有効容量で確認)
  • 5,000L×2+3,000L×1 → 必要堤容量=最大5,000Lの110%=5,500L(同上)

※有効容量は、告示の算定方法(基礎・配管・堤内の控除等)で確認します。参考:消防庁 告示(第4条の2)

⑦ 1,200L・950L 外部タンクQ&A(要点)

  • Q:軽油1,200Lの外部タンクは?
    A:指定数量(軽油1,000L)を超えるため、原則として許可対象になります(施設区分・配置は所轄消防で判断)。外部タンクでも漏えい対策は必須です。
  • Q:軽油950Lの外部タンクは?
    A:指定数量未満ですが、1/5以上に該当する場合は、自治体条例の少量危険物として届出・基準適合が求められます(自治体差あり)。
  • Q:外部タンクに「110%・堤高0.5m」の防油堤は必要?
    A:その一律基準は屋外タンク貯蔵所(貯蔵所)向けです。外部タンクは別整理になり得ますが、受け皿・簡易堰・室内の「せき」等の油受けは原則必要です(内容は所轄消防の指導)。
  • Q:内蔵タンクや複数基は合算?
    A:原則は同一敷地で合算です。内蔵+外部、複数外部、貯蔵タンク併設などは、指定数量の判定が変わります。

発電くんのひとこと

発電くん 「まず外部タンク=消費設備/貯蔵タンク=貯蔵所(屋外タンク貯蔵所)の違いを押さえてね。
貯蔵タンクは政令→規則→告示で要件が“条文として”決まっているよ。
外部タンクは“規制なし”じゃなくて、一律防油堤がそのままじゃないだけ
設置前に所轄消防署へ事前相談が一番確実!」

 

⚠️ 法令・通達は改正される場合があります。最新情報は必ず所轄官庁・所轄消防の公表資料をご確認ください。
また、実際の設置可否や求められる安全対策の内容は、必ず所轄消防署の個別指導に従ってください。

参考リンク(公式・公的資料)


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※重要事項(設置区分・許可/届出・油受け仕様・離隔等)は、必ず所轄消防の事前相談で確定してください。