2025.10.03
国内可搬型発電機に搭載される漏電遮断器の感度(30mA・0.1秒)はなぜ? 教えて発電くん!
最終更新日:2025.10.03
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教えて発電くん!
国内可搬型発電機に搭載される漏電遮断器の感度(30mA・0.1秒)はなぜ?
結論: 30mA・0.1秒は「人身保護のための追加保護」としてJIS/IECが示す標準値で、可搬型発電機でも末端(分岐・コンセント)を守る水準として広く採用されています。
ただし、法令が一律にこの数値を固定しているわけではありません(時間側は0.1秒以下の指針あり)。上位(主幹)は中感度+遅延で保護協調を取るのが実務です。
ただし、法令が一律にこの数値を固定しているわけではありません(時間側は0.1秒以下の指針あり)。上位(主幹)は中感度+遅延で保護協調を取るのが実務です。
なぜ「30mA」なの?
JIS C 8201-2-2(IEC準拠)では、定格感度電流30mA以下のRCD(=日本で言う漏電遮断器(ELB))を「直接接触に対する付加的な保護」と位置づけています。これは、人が触れる可能性が高い最終回路での感電リスクを小さくするための国際的な目安です。
なぜ「0.1秒以内」なの?
労働安全衛生分野の公的指針は、作動時間0.1秒以下のできるだけ短いものの使用を求めています。短時間で遮断し、心室細動リスクが高まる前に人身保護を図る考え方です。
可搬型発電機での使い分け(実務)
- 分岐・最終回路: 人が触れる恐れのあるコンセント等は30mA・0.1秒以内(高感度・高速形)を基本線。
- 主幹(発電機内蔵ELB): 中感度+短時間遅延(選択形)にして、先に分岐が落ちる保護協調を確保(同感度・同時限は全面停電になりやすい)。
- タイプ選定: 負荷が整流・インバータ・充電器等ならA/F/EVなど波形適合タイプを選び、誤動作・不動作を防止。
公共工事・仕様の実務感
公共建築工事標準仕様書(電気設備工事編)でも、分岐回路に高感度高速形(30mA以下・0.1秒以内)を用いる運用が示され、実務標準として定着しています。
ひとことで言うと
末端は30mA・0.1秒で人身保護、主幹は中感度+遅延で協調。 この組合せが、可搬型発電機でも安全かつ止まりにくい現場を作る最短ルートです。
⚠️ 法令・通達は改正される場合があります。最新情報は必ず所轄官庁の公表資料をご確認ください。
参考リンク(2025年10月3日現在)
- JIS C 8201-2-2(30mAは直接接触の追加保護): kikakurui(要旨)
- 感電防止用漏電しゃ断装置の安全基準(作動時間0.1秒以下): JAISH
- 公共建築工事標準仕様書(電気設備工事編・令和7年版): 国土交通省
- メーカー技術解説(実務での30mA・0.1秒): Panasonic
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