発電機にバイオ燃料は使える?|3分でわかる実用ガイド
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発電機にバイオ燃料は使える?|3分でわかる実用ガイド
最終更新:2025年10月3日(法令・技術情報は記事末の注意をご確認ください)
0. まずは要点だけ(30秒まとめ)
- 使える燃料の本命:HVO(=再生可能ディーゼル/RD)。GTLはバイオではないけど性質が近い代替燃料。
- カギは規格:「EN 15940に合う」燃料なら、対応を公表している発電機メーカーが増えている。
- ただし全機種OKではない:メーカーの対応機種・条件に合うことが前提。
- 現時点の壁:価格が軽油より高め/供給場所がまだ少ない。
1. 用語を超カンタンに
- HVO:植物油や廃食油をきれいに精製した軽油代替。市場名では再生可能ディーゼル(RD)と呼ばれることが多い(HVO≒RD)。
- GTL:天然ガスから作る合成軽油。バイオではないけど、HVOと近い「パラフィン系代替燃料」。
- EN 15940:HVOやGTLなどの「パラフィン系軽油」の規格名。これに合うかがまずチェックポイント。
- FAME(B100等):別タイプのバイオ軽油(EN 14214)。小型機では相性問題が出ることも。
※EN 15940:2023は、条件付きでFAME最大7%混合を許容する条項もあります。実際に使うかどうかはメーカー条件に従うのが原則。
※EN 15940:2023は、パラフィン系軽油に最大7.0%(V/V)のFAME混合を許容する規定があります(適用可否はメーカー条件に従ってください)。出典:EN 15940:2023の要約・技術解説。IEA-AMF / BS EN 15940:2023
2. うちの発電機で使える?(すぐ判定フローチャート)
- 燃料がEN 15940適合(HVO/RDやGTL)か?
はい → ②へ進む / いいえ → 軽油またはメーカー指示の燃料を使用 - メーカーが「この機種」で使用可と明記?(取説・サービス通達・公式サイト)
はい → ③へ進む / いいえ → 使用不可または要問い合わせ - 条件に合う?(常用/非常用、周囲温度、オイルやフィルタ交換間隔 など)
合う → ④へ進む / 合わない → 設定変更 or 見送り - 小ロットで試験給油(運転・排気・フィルタ目視を確認)
問題なし → 本格運用へ / 問題あり → 原因切り分け(燃料品質・保守・環境条件)
代表例:国内ではデンヨーがEN 15940準拠HVO(=RD)/GTLの使用可を公表。海外ではRolls-Royce mtu(Series 1600/4000等)やCumminsも対応を公表。
ただしシリーズ・用途で条件が違うので、必ず該当機種の資料で確認を。
3. 実際のところ(日本の今)
- 欧州では建設・イベント・自治体で導入例が増加。
- 日本は実証・個別案件中心で、供給網は拡大途中。
- 普及の壁は価格(軽油より高い)と入手性(買える場所が限られる)。
4. やるならココだけは守る(現場チェックリスト)
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- ✔ 燃料証明:購入先から「EN 15940適合」の証明(SDS/仕様書)を受領・保管。
- ✔ 機種適合:メーカーの機種別可否・条件(常用/非常用、周囲温度、A重油混用不可など)を確認。
- ✔ 初回は小ロット試験:フィルタ目詰まりや排気変化を点検。予備フィルタを常備。
- ✔ 保守間隔:取説どおり。HVOで延長できるとは限らない(メーカー指示優先)。
- ✔ 保管:水分混入や長期劣化に注意。密閉・遮光・期限管理。
- ✔ 性能差の理解:HVO/RDやGTLは軽油より密度・発熱量が低く、条件により「燃料消費が増える/出力がわずかに低下」する場合があります(JEMA注意喚起)。
- ✔ 税区分の確認:地方税法上の「軽油」に該当しないため、軽油との混和や保管区分には注意(伝票・タンク表示を明確化)。
5. コストと調達のリアル
- 価格:軽油より高め。大量案件(長時間運転)は事前見積が必須。
- 供給:地域・案件向けに限定流通のケース多め。イベント・官庁案件は早めの手配を。
- 補助・税制:制度は変化中。最新情報は所轄官庁の公表資料で確認。
6. 迷ったらコレ(用途別おすすめ)
- 短期イベント・PR案件:HVO(RD)→ 排気臭が少なく環境配慮をアピールしやすい。
- 屋内寄り・騒音/臭気配慮:HVO(RD)→ 作業環境の快適性向上を狙える。
- 燃料一括管理が難しい現場:従来軽油+一部HVOの段階導入 → 機種ごとに適合確認を厳守。
7. よくある質問(FAQ)
Q1. HVOとRDは何が違う?
実質同じと考えてOKです。HVOは製法の呼び方、RDは市場名・流通名として使われます。
Q2. GTLはバイオ燃料?
いいえ。天然ガス由来の合成燃料です。ただし性質がHVOに近く、同じ規格(EN 15940)で扱われます。
Q3. FAME(B100など)は使える?
機種によります。小型機では材料・低温性の理由で非推奨の場合があります。FAMEは別規格(EN 14214)です。
Q4. まず何から始めればいい?
①燃料のEN 15940適合証明を手配 → ②機種のメーカー承認・条件確認 → ③小ロットで試験給油 → ④問題なければ本格運用、の順がおすすめです。
8. 参考・出典
※参照URLと内容は 2025年10月3日 時点の公開情報に基づきます。
- 可搬形発電機におけるバイオ燃料使用の注意点(性能差・税区分など): JEMA「可搬形発電機等におけるバイオ燃料のご使用について」(2024年11月27日)
- HVO・RD の位置付けと規格・税制の整理(日本語): 経済産業省「バイオディーゼルに関する国内外の動向について」(2025年3月25日)
- HVO(再生可能ディーゼル)の日本語解説: Cummins「HVO燃料がサステナビリティと高効率性をもたらす」
- 国内メーカーによる EN15940 燃料対応例: デンヨー「ディーゼルエンジンにバイオ燃料や合成燃料を使用する場合のご注意」(2024年9月2日)
- EN 15940(パラフィン系ディーゼル燃料:HVO・GTLを包含)の英語解説: IEA-AMF「Paraffinic diesel fuel / EN 15940 overview」
⚠️ 法令・通達は改正される場合があります。最新情報は必ず所轄官庁の公表資料をご確認ください。
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