【教えて発電くん】水中ポンプ用の水位連動発電機|排水を自動始動・自動停止
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【教えて発電くん】
水中ポンプ用の水位連動発電機|デンヨー製で排水を自動始動・自動停止

水位に合わせて発電機とポンプを自動でON/OFFできると、夜間のムダ運転や騒音もグッと減るよ!
※本コラムの内容は2025年11月時点で公開されているメーカー資料・官公庁資料等をもとに作成しています。
近年の集中豪雨やゲリラ豪雨、地下ピット・貯水槽の管理など、「水をくみ上げる現場」はますます増えています。こうした現場で活躍するのが、水中ポンプ専用の自動制御機能を備えた水位連動(フロート連動)発電機です。本稿では、デンヨー製の仕組みと選定ポイント、現場での使いどころをわかりやすく整理します。
参考:メーカー資料PDF / 製品動画ページ
教えて発電くん!
「水中ポンプの排水作業で、発電機を1日中回しっぱなしにしていませんか?
実は、水位に合わせて発電機とポンプを自動でON/OFFしてくれる発電機があるんだよ!」
1. 水位連動(フロート連動)発電機の仕組み
デンヨーの水位連動発電機は、水中ポンプと組み合わせて使うことを前提に設計された自動運転発電機です。フロートスイッチからの信号を受けて、次のように動作します。
- 水位が上がる(フロートスイッチON)
→ 発電機が自動始動 → 水中ポンプも自動で運転開始 - 水位が下がる(フロートスイッチOFF)
→ 発電機が自動停止、またはアイドリング運転 → 水中ポンプ停止
つまり、水槽やピットの水位を見守りながら、必要なときだけ発電機とポンプを動かす賢い運転が可能になります。
参考:メーカー資料PDF
主な特長(要点)
- ムダな連続運転を削減し、燃料費を抑制
- 運転時間が短くなるため、騒音・排気・CO2排出を軽減
- 空運転(渇水運転)の防止でポンプの焼損リスク低減
- フロートスイッチは1個/2個に対応し、現場の挙動に合わせた制御が可能
2. 通常運用との違い(比較)
| 一般的な発電機+水中ポンプ | 水位連動(フロート連動)発電機 |
|---|---|
| 水位に関係なくかけっぱなしになりがち | 水位が上がったときだけ自動始動 |
| 連続運転で燃料費・騒音・CO2負荷が大 | 必要な時間のみ運転し、これらを削減 |
| 水が少ないときも回り続け渇水運転リスク | 水位低下で自動停止し焼損リスク低減 |
| 人が水位を見に行く必要がある | フロート任せで無人運転がしやすい |
3. こんな現場に向いています
- 地下ピット・機械室・ボイラー室などの湧水処理
- 雨水貯留槽・地下駐車場・タンクの水位管理
- 河川・水路の仮設排水(氾濫対策、応急排水)
- 調整池・農業用水路の水位調整
- 仮設の貯水槽や水槽を使う建設現場全般
発電くんワンポイント
「長時間・無人の排水現場では、水位連動の発電機に切り替えるだけでコストと手間がグッと減るよ。」
4. フロートスイッチ「1個/2個」で何が違う?
デンヨーの水位連動発電機は、フロート1個と2個に対応します。
参考:メーカー資料PDF
- 1個:一定水位でON、下回るとOFFのシンプル制御。小規模槽や頻繁なON/OFFを気にしない現場向け。
- 2個:「上限」「下限」を分けて制御。一定量たまったら排水、十分下がったら停止で無駄な頻繁起動を回避しやすい。
※実際の接続・設定は取扱説明書をご確認のうえ、現場条件に応じて有資格者(電気工事士等)にご相談ください。
5. 機種選定のポイント(失敗しないコツ)
- ポンプの出力と起動電流:定格kWだけでなく起動kVAを確認。起動時に余裕のある発電機容量を。
- 同時運転台数:将来の増設も考えて余裕を確保。
- ケーブル長と電圧降下:距離・線径に応じて容量やケーブルサイズを検討。
- 設置環境:屋内・半屋内・地下などは換気・排気の取り回しが重要。
容量の目安出しには負荷計算ツール、ケーブル検討にはケーブル選定ツールをご活用ください。
6. 現場レポート(イメージ):地下駐車場の湧水対策
某建設会社 A社さま
- 現場:地下駐車場新築(地下ピットに湧水)
- 課題:発電機かけっぱなしで燃料費・騒音・ポンプ焼損リスク
対策:水位連動発電機+フロート2個制御に変更
- 水位上限で自動始動→ 排水運転
- 水位下限で自動停止→ 無駄運転なし
結果(イメージ):夜間騒音の苦情ゼロ、燃料使用量の大幅削減、空運転防止で故障トラブル抑制。
7. 安全・法令面の注意点
エンジン発電機は排気ガスによる一酸化炭素(CO)中毒のリスクを伴います。地下ピットや換気の悪い場所での運転では、官公庁資料に沿って換気・排気ダクト・濃度監視・作業者教育を徹底してください。
参考:建設業における一酸化炭素中毒を予防しましょう!(東京労働局) / 職場のあんぜんサイト:一酸化炭素中毒(厚生労働省)
また、排水先や排水方法は、河川法や各自治体の条例・水防計画などのルールに従う必要があります。具体的な手続き・規制内容は、必ず所轄自治体・河川管理者の公表資料をご確認ください。
⚠️ 法令・通達は改正される場合があります。最新情報は必ず所轄官庁の公表資料をご確認ください。
8. よくある質問(FAQ)
- Q. ポンプの始動電流が大きい場合、どの程度余裕を見て選べば良い?
- A. 定格だけでなく起動時kVAを確認し、発電機容量は余裕を持って選定してください。ケーブル長による電圧降下も勘案します。
- Q. フロートは1個と2個、どちらが良い?
- A. 小規模で頻繁なON/OFFを気にしない現場は1個、起動回数を抑えたい・安定挙動を重視する現場は2個が向きます。
- Q. 地下や半屋内での運転時の注意は?
- A. 十分な換気・排気ダクト・CO濃度監視と、作業者への安全教育が必須です。必要に応じて防音型・低騒音型の選定も検討してください。
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