2025.11.11

教えて発電くん!サイマル発電機(同時出力発電機)ってなに?

最終更新日:2025.11.27
  • 教えて発電くん
  • 知識
教えて発電くん!サイマル発電機(同時出力発電機)ってなに?

教えて発電くん!サイマル発電機(同時出力発電機)ってなに?

(2025年11月11日現在)

⚠️ 法令・通達は改正される場合があります。最新情報は必ず所轄官庁の公表資料をご確認ください。

結論:これ1台で“三相+単相”を同時にまかなえる。台数・手間・コストを下げられる。

サイマル発電機(同時出力発電機)は、三相200V級単相100/200V同時出力できる設計。通常機のような「三相/単相の切替」は不要で、1台で2台分の役割を果たします。
三相400V級の出力可否は機種・仕様(複電圧/オプション等)によります。

発電くんキャラクターのイラスト

先にメリット

  • 同時給電:三相負荷と単相負荷を同時運用(切替不要)。
  • 誤接続の低減:三相・単相端子が分離した設計が多く、安全側。
  • 単相が大きい:例として45kVA級で単相約29kVAを確保する機種あり 出典

仕組み(要点だけ)

サイマル機は独立巻線で三相と単相を別回路化。通常の切替式と異なり、三相+単相の同時出力に対応します。

活躍シーン

  • 建設現場:溶接機などの三相+仮設事務所の単相を同時に。
  • イベント:ステージ照明(200V)+音響(100V)を同時運用で機材削減。
    ※ 400V機材は対応機種の選定または昇圧器が必要。
  • 災害対応:大型ポンプ(三相)+避難所コンセント(単相)を一括供給。

通常機との比較

項目 通常の発電機 サイマル発電機
出力方式 切替式(どちらか一方) 同時出力(三相+単相)
誤接続リスク 高い(共通端子) 低い(端子が分離)
単相出力容量 少なめ 大容量(例:45kVA機で約29kVA 出典

使う前のチェックリスト

現場レポート(3事例)

事例① 建設現場:鉄骨建方+仮設事務所

  • 背景:溶接機やホイスト等の三相負荷と、事務所のエアコン・照明など単相負荷を同時使用。
  • 負荷内訳(例):三相 35~45kVA(ピーク時)/ 単相 12~18kVA(定常)。
  • 結果:発電機2台→1台に集約、設営時間▲35%、動線短縮でケーブル延長▲25%

※ 数値は一例。容量は機種定格内・電圧降下・許容電流・保護協調を満たす前提です。

事例② 屋外イベント:ステージ照明+音響

  • 背景:ステージ照明は200V動力、音響は100V機材中心。以前は発電機を分けて運用。
  • 負荷内訳(例):照明 20~30kVA(シーン最大)/ 音響 8~12kVA(連続)。
  • 結果台数▲1台、設営・撤去各▲30〜40分、運用中の騒音源が1箇所に集約し客席側騒音▲2–3dB(現場実測)。

※ 400V機材を使う場合は対応機種選定 or 昇圧器が必要。音響はアース/アイソレーションの取り方も重要。

事例③ 災害対応:排水ポンプ+避難所電源

  • 背景:可搬ポンプ(三相)と、避難所内の照明・携帯充電・空調(単相)を同時に確保。
  • 負荷内訳(例):ポンプ 25~35kVA(起動時大)/ 単相 10~15kVA(連続)。
  • 結果:設営拠点が1箇所化、配線トラブル件数▲約50%、燃料補給動線の簡素化で夜間要員▲1名(当該自治体運用)。

※ 起動電流が大きいポンプはソフトスタート/インバータ駆動や余裕容量の確保を推奨。

共通の“現場チェック5点”

  1. 合算容量:三相+単相の合計がエンジン定格内か。
  2. 端子の分離:三相端子/単相端子の誤接続防止ラベリング。
  3. ケーブル:許容電流・電圧降下・温度・布設方法で断面積を決定。→ ケーブル選定ツール
  4. 保護協調:主開閉器/漏電遮断器/分岐ブレーカの整合。
  5. 接地・中性線:単相3線200Vの中性線電流と接地方式(TT/TN等)を確認。

※ 詳細計算は案件条件(距離・敷設・周囲温度・同時率)に依存。→ 負荷計算ツール

参考リンク

※ 記載の電圧・容量は代表例です。機種仕様(複電圧・端子構成・並列運転可否 等)や現場条件により異なります。 最終確認は必ず各メーカーのカタログ/仕様書をご参照ください(例: デンヨー|サイマルジェネレータ の「定格・同時出力」欄)。



\ 発電機.jpからのおしらせ/
発電機レンタル・購入は 発電機.jp におまかせ!

国内トップクラス 2,800台超 の保有から、
現場にピッタリの機種をスピード手配します。

便利な無料ツールもご用意しています。お気軽にご利用ください!

📩 WEBからのご相談・お見積りはこちら

「どの発電機を選べばよいか分からない」「ケーブルも一緒に手配したい」など、専任スタッフが用途にあわせてご提案いたします。

※お急ぎの場合も、まずはフォームからご連絡ください。担当者より折り返しご案内いたします。