2025.11.27

発電機の「O相」ってなに?アースとの違いをまず結論から!【教えて発電くん!】

最終更新日:2025.11.27
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発電機の「O相」ってなに?アースとの違いをまず結論から!【教えて発電くん!】

【教えて発電くん!】発電機の「O相(0相)」ってなに?アースとの違いをまず結論から!

発電くん(ジェネレーター解説キャラクター)

発電くんのひとこと

0相(ゼロ)=中性線アース(PE)とは別物だよ。ここを取り違えると感電や機器故障の原因! まずは端子表示と配線色を確認しよう。」

更新日:2025年11月(2025年11月時点の日本の電気設備技術基準・JIS規格を参照)

結論:O相(0相)は「中性線」であって、アース(接地線)ではありません

最初に結論からお伝えします。なお、パネル印字は数字の「0(ゼロ)」表記が多く、アルファベットの「O(オー)」と混同しやすいので注意してください。

  • 0相/O表記(ゼロ相)= 中性線(Neutral・N線)
  • アース = 接地線(Earth・PE)
  • 役割も電気的な意味もまったく違うので、絶対に混同しないでください

「O相ってアースのこと?」という質問をよくいただきますが、O相をアース代わりに使うのは誤配線であり、感電・機器故障・発電機トラブルの原因になります。


1. 「O相」とは?(中性線の役割)

発電機の端子表示に出てくる「O相(0相)」は、一般的に中性線(ニュートラル)を指します。三相発電機(200V級)では、次のような表記が使われます。

  • U相(R)
  • V相(S)
  • W相(T)
  • 0相/O表記(中性線:N)

このうちU・V・Wが「電圧のある相線」、0相(中性線)が「基準線(回路の一部)」です。

三相200V(スター結線)の電圧関係は次のとおりです。

  • U-V、V-W、W-U:200V(線間)
  • U-0、V-0、W-0:約115V(相電圧=200/√3)

多くの可搬発電機での単相100V/200V出力は、三相回路とは独立した単相巻線のL–N(=100V)、L1–L2(=200V)から得る設計です(機種仕様により異なるため、取扱説明書で要確認)。

※一部機種では中性点(0相/N)が外部端子に出ていない場合があります。接続前に取扱説明書で必ずご確認ください。


2. アース(接地線)との違いを整理しよう

一方、アース(Earth/PE)は漏電・地絡が起きたときに電流を大地へ逃がすための保護導体です。役割は次のように整理できます。

名称 役割 導体色の例(国内慣行/IEC原則)
0相/O表記(中性線:N) 単相100Vの基準線。負荷電流が流れる「回路の一部」。 白(国内慣行)/淡青(Nの国際原則)
アース(接地線:PE) 漏電時に電流を逃がし、人と機器を守る保護用の線。 緑/黄

※導体色の国際原則(N=淡青、PE=緑/黄)は、 IEC 60446 / IEC 60445 などのIEC系規格に基づくものであり、 国内ではJIS(例:JIS C 9335-1 ほか)で整合が図られています

中性線(0相)とアースは似ているようで完全に別物です。現場でありがちな誤解:

  • 「白線(中性線)も電位が低そうだからアース代わりでいいでしょ?」

これはNG。中性線には負荷電流が流れるため、誤って触れると感電の危険があり、アースとして代用すると保護機能が正しく働きません


3. 法律・規格上も「中性線」と「アース」は明確に区別されています

日本の電気設備に関する法令・規格でも、中性線と接地線は明確に区別されています。

これらの趣旨に基づき、次の考え方が基本です。

  • 中性線は「電路の一部」であり、漏電保護の主体ではない
  • アース(接地線)は「保護導体」。中性線とは別系統に確保する
  • 色識別を含む誤接続防止が求められる

⚠️ 法令・通達は改正される場合があります。最新情報は必ず所轄官庁の公表資料をご確認ください。


4. 【現場レポート】「O相=アース」と思い込んで起きたトラブル例

ケース1:O相をアース端子へ誤接続

  • 仮設分電盤のアース端子に、誤って中性線(白線)を接続
  • 一部機器が誤動作・故障、ブレーカーが頻繁にトリップ

原因は、「白線=安全そう」→ アースだろうという思い込みでした。

ケース2:中性線の接触不良で100V機器が相次いで故障

  • 三相4線式で0相が途中で接触不良
  • 100V回路の電圧が不安定となり、機器が異常電圧にさらされる
  • PCや照明が複数台故障

中性線は「ただの戻り線」ではなく、電圧バランスを保つ重要導体であることがわかる事例です。


5. 発電くんからの実務アドバイス

① ケーブル色で必ず見分ける

  • 単相回路の中性線(N/0相):白(国内慣行)
  • 三相4線回路の中性線(N):淡青(国際原則/JIS系規格)
  • アース(PE):緑/黄

※三相3線200Vには中性線(0相)はありません。盤内やケーブルで白線が相線(V相など)として使われている場合もあります。「白だから中性線(N)」「白だからアース代わりで安全」と決めつけるのは危険です。

色が不明な場合や、途中で継いであって配線の由来がはっきりしない場合は、テスターで確認するか、電気工事士・メーカーに確認しましょう。

② 「中性線=基準線」「アース=保護線」と覚える

  • 中性線(0相):電気を使うための基準線(回路の一部)
  • アース(接地):事故時に人と機械を守る保護線

③ 不明点があれば自己判断で接続しない

仮設電源・発電機は高出力で、事故時のリスクも大きい設備です。不明点があれば、以下へ相談をおすすめします。

  • 電気工事士・電気主任技術者
  • 発電機の販売店・レンタル会社
  • メーカーサービス窓口

6. まとめ(ステップでおさらい)

  1. O相(0相)は中性線であり、アースとは別物
  2. 三相200Vでは相線–0相=約115V。100Vは多くの機種で単相巻線L–Nから取得(機種依存)
  3. アースは漏電・地絡時の保護線
  4. 色分けも異なる(N=白/淡青、PE=緑/黄)
  5. 「O相=アース」として接続すると感電・故障・トラブルの原因

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