2025.11.20

バッテリー電源(蓄電池) vs 発電機 ―― 発電くんが徹底比較!【2025年11月時点】

最終更新日:2025.11.20
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バッテリー電源(蓄電池) vs 発電機 ―― 発電くんが徹底比較!【2025年11月時点】

バッテリー電源 vs 発電機
―― 発電くんが徹底比較!【2025年11月時点】

発電くん

はじめに:どっちを選べばいいの?

近年、建設現場・イベント・防災など、さまざまなシーンでバッテリー電源(蓄電池)が普及しています。

一方で、長年現場の主力として活躍してきたエンジン発電機も健在。

そこで今回のコラムは、発電のプロ(?)である発電くんが、両者の特性をわかりやすく比較します。


発電くんの第一声:用途によって“最適解”は変わる!

発電くん:
「どっちが優れているって話じゃないよ。現場の条件で選ぶのが一番大事なんだ!」

まずは、両者の特徴をざっくり整理してみましょう。


バッテリー電源の強み・弱み

● 強み(メリット)

  • 静か(ほぼ無音)
  • 排気ガスゼロで屋内使用がしやすい
  • 運転中の燃料補給が不要
  • 小型用途なら非常に扱いやすい
  • 瞬時の負荷変動に強い

● 弱み(デメリット)

  • 長時間運転が苦手(容量制限)
  • 大型化すると重量が大きくなりがち
  • 充電環境が必要で、山間部や災害現場で使いにくい
  • 連続使用には別途充電用の電源が必須

エンジン発電機の強み・弱み

● 強み(メリット)

  • 長時間連続運転が可能(燃料補給で継続)
  • 10kVA~1000kVA級の大電力に対応
  • 充電不要で、どこでも即稼働
  • 溶接機・大型照明など高起動電流に強い
  • 災害時や山間部で最も頼れる電源

● 弱み(デメリット)

  • 騒音と排気ガスがある
  • 定期メンテナンスが必要
  • 燃料管理が必要

バッテリー電源 vs 発電機:比較表

項目 バッテリー電源 エンジン発電機
静音性 ◎(ほぼ無音) △(静音型でも音はある)
長時間運転 △(容量に依存) ◎(燃料補給で継続可能)
高出力への対応 △(大型化に課題) ◎(10kVA~1000kVA対応)
環境配慮 ◎(排気ガスゼロ) △(排気ガス・燃料使用)
どこでもすぐ使える △(充電が必要) ◎(燃料さえあれば即稼働)

法令面:非常用はまだ“エンジン発電機”が主流

特に防災・建築設備の非常用電源では、以下の法規との関係が重要になります。

  • 建築基準法・建築基準法施行令・建築設備に関する規定(所管:国土交通省)
  • 消防法および関連する告示・通達(所管:総務省消防庁)
  • 電気事業法に基づく「電気設備の技術基準」およびその解釈(所管:経済産業省)

現場の実務では、「非常用電源」としてはエンジン駆動の非常用発電機が採用されるケースが大半であり、現時点ではバッテリー単独での代替は、設計条件や所轄との協議が必要になる場面が多いのが実情です。

⚠️ 法令・通達は改正される場合があります。最新情報は必ず所轄官庁(国土交通省・総務省消防庁・経済産業省など)の公表資料をご確認ください。


現場レポート:いま増えている“ハイブリッド運用”

発電くんいわく、最近の現場は「どちらか一方」ではなく、

バッテリー × 発電機 の併用が増加中。

● 例1:夜はバッテリー、昼は発電機

騒音が気になる夜間はバッテリー。昼は発電機で長時間運転。

● 例2:負荷平準化にバッテリーを使用

溶接機など瞬間負荷をバッテリーが吸収 → 発電機の負担軽減。

● 例3:バッテリーの“充電器”として発電機が稼働

山間部や災害現場など、充電環境ゼロの現場で有効。


発電くんの結論:両方が必要、使い分けが未来のスタンダード

発電くん:
「どっちが勝つかじゃないんだよ。現場は“適材適所”が一番強い!
バッテリーも発電機も、どっちもこれからの時代に必要なんだ!」

小型用途はバッテリーへ、中~大型は発電機へ、そして併用が増える――これが2025年時点での現場のリアルです。


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