バッテリー電源(蓄電池) vs 発電機 ―― 発電くんが徹底比較!【2025年11月時点】
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バッテリー電源 vs 発電機
―― 発電くんが徹底比較!【2025年11月時点】

はじめに:どっちを選べばいいの?
近年、建設現場・イベント・防災など、さまざまなシーンでバッテリー電源(蓄電池)が普及しています。
一方で、長年現場の主力として活躍してきたエンジン発電機も健在。
そこで今回のコラムは、発電のプロ(?)である発電くんが、両者の特性をわかりやすく比較します。
発電くんの第一声:用途によって“最適解”は変わる!
発電くん:
「どっちが優れているって話じゃないよ。現場の条件で選ぶのが一番大事なんだ!」
まずは、両者の特徴をざっくり整理してみましょう。
バッテリー電源の強み・弱み
● 強み(メリット)
- 静か(ほぼ無音)
- 排気ガスゼロで屋内使用がしやすい
- 運転中の燃料補給が不要
- 小型用途なら非常に扱いやすい
- 瞬時の負荷変動に強い
● 弱み(デメリット)
- 長時間運転が苦手(容量制限)
- 大型化すると重量が大きくなりがち
- 充電環境が必要で、山間部や災害現場で使いにくい
- 連続使用には別途充電用の電源が必須
エンジン発電機の強み・弱み
● 強み(メリット)
- 長時間連続運転が可能(燃料補給で継続)
- 10kVA~1000kVA級の大電力に対応
- 充電不要で、どこでも即稼働
- 溶接機・大型照明など高起動電流に強い
- 災害時や山間部で最も頼れる電源
● 弱み(デメリット)
- 騒音と排気ガスがある
- 定期メンテナンスが必要
- 燃料管理が必要
バッテリー電源 vs 発電機:比較表
| 項目 | バッテリー電源 | エンジン発電機 |
|---|---|---|
| 静音性 | ◎(ほぼ無音) | △(静音型でも音はある) |
| 長時間運転 | △(容量に依存) | ◎(燃料補給で継続可能) |
| 高出力への対応 | △(大型化に課題) | ◎(10kVA~1000kVA対応) |
| 環境配慮 | ◎(排気ガスゼロ) | △(排気ガス・燃料使用) |
| どこでもすぐ使える | △(充電が必要) | ◎(燃料さえあれば即稼働) |
法令面:非常用はまだ“エンジン発電機”が主流
特に防災・建築設備の非常用電源では、以下の法規との関係が重要になります。
- 建築基準法・建築基準法施行令・建築設備に関する規定(所管:国土交通省)
- 消防法および関連する告示・通達(所管:総務省消防庁)
- 電気事業法に基づく「電気設備の技術基準」およびその解釈(所管:経済産業省)
現場の実務では、「非常用電源」としてはエンジン駆動の非常用発電機が採用されるケースが大半であり、現時点ではバッテリー単独での代替は、設計条件や所轄との協議が必要になる場面が多いのが実情です。
⚠️ 法令・通達は改正される場合があります。最新情報は必ず所轄官庁(国土交通省・総務省消防庁・経済産業省など)の公表資料をご確認ください。
現場レポート:いま増えている“ハイブリッド運用”
発電くんいわく、最近の現場は「どちらか一方」ではなく、
バッテリー × 発電機 の併用が増加中。
● 例1:夜はバッテリー、昼は発電機
騒音が気になる夜間はバッテリー。昼は発電機で長時間運転。
● 例2:負荷平準化にバッテリーを使用
溶接機など瞬間負荷をバッテリーが吸収 → 発電機の負担軽減。
● 例3:バッテリーの“充電器”として発電機が稼働
山間部や災害現場など、充電環境ゼロの現場で有効。
発電くんの結論:両方が必要、使い分けが未来のスタンダード
発電くん:
「どっちが勝つかじゃないんだよ。現場は“適材適所”が一番強い!
バッテリーも発電機も、どっちもこれからの時代に必要なんだ!」
小型用途はバッテリーへ、中~大型は発電機へ、そして併用が増える――これが2025年時点での現場のリアルです。
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