発電機にアース端子が2つあるのはなぜ?【ボディーアースと漏電アース】教えて発電くん!
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教えて発電くん!現場レポート
発電機にアース端子が2つあるのはなぜ?【ボディーアースと漏電アース】

可搬型・移動式発電機をよく見ると、アース端子が2つ付いている機種があります。
表示には「ボディーアース」「漏電アース」などと書かれていることが多いですが、現場では「どちらに繋げばよいの?」「2つまとめてしまっても問題ないの?」といった声もよく聞かれます。
今回の「教えて発電くん!現場レポート」では、 ボディーアースと漏電アースの違いと、 端子をまとめてしまうことのリスクについて、現場の実例を交えながら解説します。
(情報・法令の参照時点:2026年2月24日)
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平時に必要容量・設置条件・稼働時間(燃料運用)を整理して、復旧を早める体制を一緒に作ります。
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登場人物
- 発電くん:発電機の正しい使い方と安全を教えてくれるキャラクター
- 田中さん:建設現場のベテラン担当者
- 佐藤くん:入社1年目の新人。電気は勉強中
現場レポート:アース端子が2つある発電機がやってきた
【現場:某建設現場・仮設事務所横】
新しく搬入された可搬型発電機。端子部を見ると、アース端子が2つ並んでいます。
表示には「ボディーアース」「漏電アース」の文字があります。
それを見つけた佐藤くんが、田中さんに質問します。
佐藤くん:
「田中さん、この発電機、アース端子が2つあるんですね。
ボディーアースと漏電アースって、何が違うんですか?」
田中さん:
「お、いいところに気が付いたな。実はこの2つ、役割が全然違うんだ。
せっかくだから、発電くんに教えてもらおう。」
そこへ、いつものように発電くんが登場します。
発電くん:
「呼ばれて飛び出て発電くん!今日はアース端子が2つある理由を説明するよ!」
ボディーアースとは?(発電機本体を守るアース)
発電くん:
「まず1つ目がボディーアース、これは発電機本体の金属部分(フレーム等)を守るためのアースなんだ。」
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 目的 | 発電機本体(金属フレームなど)に異常電流が流れた場合に、大地へ逃がす |
| 主な役割 | 本体の漏電や短絡時に、感電・火災リスクを下げる |
| 使用場面 | 湿地・金属足場・鋼製床の近くなど、周囲が導電性の高い環境 |
| 接続先 | アース棒(接地極)などに接続 |
特に、雨天時の屋外作業や、鉄骨足場の近くなどではボディーアースを取っておくことで、万が一の異常時にフレームから人へ電流が流れにくくなり、安全性が高まります。
漏電アースとは?(人を守るアース・漏電遮断器を確実に動かすアース)
発電くん:
「もう1つは漏電アース。こちらは電動工具やポンプなど、負荷側で漏電が起きたときに、漏電遮断器(ELB)を確実に動かすためのアースだよ。」
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 目的 | 負荷機器(工具・ポンプ・照明など)の漏電時に、漏電遮断器(ELB)を確実に動作させる |
| 主な役割 | 漏電時の遮断により、作業者の感電事故リスクを下げる |
| 接地条件 | D種接地など、所定の接地抵抗以下(例:100Ω以下等)を満たすことが推奨される |
| 使用場面 | 仮設分電盤を使用するとき、水中ポンプ・電動工具・照明をつなぐとき等 |
漏電アースは、人の命を守るためのアースと言っても過言ではありません。
特に、水まわりや屋外での電動工具・ポンプ使用時には、漏電アースの確実な接続がとても重要です。
また、法令上も(条件に該当する場合)、労働安全衛生規則第333条により、漏電による感電の危険を防止するため、漏電遮断装置の接続等の措置が求められています。
なぜボディーアースと漏電アースが分かれているのか?
田中さん:
「つまり、こんなイメージだな。」
| 種類 | 守る対象 | 主な目的 |
|---|---|---|
| ボディーアース | 発電機本体 | 本体フレーム等に異常が出た際に電流を逃がし、感電・火災リスクを下げる |
| 漏電アース | 作業者(人)・負荷機器 | 負荷側の漏電を検知し、漏電遮断器を確実に動作させる |
発電くん:
「そう!守るものも、動かしたい保護機能も違うから、アース端子が分かれているんだ。」
補足:発電機の方式(中性点の扱い、絶縁構造、出力回路、内蔵ELBの構成等)によって、推奨される接続や注意点が異なる場合があります。
最優先は「メーカー取扱説明書」+「現場の安全基準」です。
現場でよく見る注意例:2つの端子を短い線でつないで1本化する
【場面:屋外で水中ポンプと照明を運用中】
別の現場では、作業員Aさんがアースを次のように取っていました。
- ボディーアース端子と漏電アース端子を、短い線でつないでしまう
- そこから1本のアース線でアース棒に接続
一見「手間が省けて楽」に見えますが、メーカーが端子を分けている機種では、端子同士を短絡(つなぎ込み)して1本化するような接続は避け、必ず取扱説明書・現場の安全基準に従ってください。
なぜ注意が必要なのか?
- 保護回路(漏電保護・フレーム保護)の意図した経路が変わり、期待どおりに機能しないおそれ
- トラブル時に「どこで何が起きたか」切り分けが難しくなる
- 結果として、感電・火災リスクを上げる可能性がある
発電くん:
「端子を分けているのには理由があるよ。“改造せず、取説どおり”が安全の近道!」
正しいイメージ:線は分ける、接地点は共有でもOKな場合も
現場での分かりやすい考え方として、次のようなイメージがおすすめです。
- ボディーアース用のアース線と、漏電アース用のアース線は、それぞれ発電機から独立して取り出す
- そのうえで、同じアース棒(接地極)に別々の線として接続する方法は、条件を満たせば一般的に採用されている方法です
- ただし、現場ごとの仕様・メーカー取扱説明書・関係法令・社内基準に従うことが前提です
発電くん:
「大事なのは、“端子同士を短絡して1本にしてしまう”のではなく、端子ごとに独立した線でアースを取るという考え方だよ。」
安全に使うためのポイントまとめ
- アース端子が2つあるのは、本体を守るアース(ボディーアース)と、人を守るアース(漏電アース)の役割が異なるからです
- メーカーが分けている端子同士を短絡して1本化するような接続は、取扱説明書に反するおそれがあるため避けるのが基本です
- 漏電アースは、漏電遮断器を確実に動作させるための重要な経路です
- 発電機の取扱説明書・社内安全基準・関係法令(例:労働安全衛生規則第333条、電気設備技術基準・その解釈等)に従った接続を行ってください
田中さん:
「2つの端子を“なんとなく”まとめてしまうのは、現場“あるある”だけど、万が一の時に大きな事故につながる可能性がある。
これを機に、“線は分ける/改造しない/取説どおり”を現場全体で共有していこう。」
佐藤くん:
「今日からは、アース端子が2つある発電機を見たら、その役割の違いと配線の仕方をしっかり確認します!」
次回予告:アース棒の打ち込みと接地抵抗の考え方
次回の「教えて発電くん!現場レポート」では、 「アース棒の適切な本数・長さ・打ち込み間隔」や、 接地抵抗の基本的な考え方について取り上げる予定です。
現場でよくある「アース棒はとりあえず1本だけ」「なんとなく打っている」状態から一歩進んだ、安全なアース施工のポイントを整理していきます。
根拠法令・参考資料(リンク)
- 労働安全衛生規則(e-Gov)
https://laws.e-gov.go.jp/law/347M50002000032 - 労働安全衛生規則:第2編 第5章 電気による危険の防止(第333条を含む/参考)
https://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-2/hor1-2-1-2h5-0.htm - 電気設備に関する技術基準を定める省令(e-Gov)
https://laws.e-gov.go.jp/law/409M50000400052/ - 電気設備の技術基準の解釈(経済産業省 PDF)
https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/law/files/dengikaishaku.pdf
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👉 発電くんコラム一覧:https://hatsudenki.jp/column/
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⚠️ 法令・通達は改正される場合があります。最新情報は必ず所轄官庁の公表資料をご確認ください。
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