【教えて発電くん】災害時にレンタル発電機を「借りる側」はどう動く?10kW以上でも慌てない“合法&安全”の最小手順
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【発電くん】災害時にレンタル発電機を「借りる側」はどう動く?10kW以上でも慌てない“合法&安全”の最小手順
停電が起きた瞬間、現場は「とにかく電源を!」となります。ですが、発電機はつなぎ方と燃料の扱いを間違えると、感電・火災・逆潮流(送電線への危険)につながります。
本記事は借りる側(需要者)の目線で、レンタル会社は機材提供のみ(接続・運用はしない)前提で「今日できる最小手順」を整理します。
⚠️ 法令・通達は改正される場合があります。最新情報は必ず所轄官庁の公表資料をご確認ください。
※本記事は2026-01-09(日本時間)時点の公表情報を参照して整理しています。
✅ 工場のBCP対策:災害・停電の前に「発電機レンタルの事前協議(優先手配に向けた段取り)」をしませんか?
緊急時は手配が集中し、発電機だけでなくケーブル/分電/燃料まで含めた準備が遅れがちです。
平時に必要容量・設置条件・稼働時間(燃料運用)を整理して、復旧を早める体制を一緒に作ります。
※フォーム冒頭に「BCP事前協議」または「緊急/災害」と記載し、拠点(市区町村)・想定稼働時間・重要負荷(分かる範囲)を添えてください。

この記事でわかること(借りる側)
・最初に固めるべき「2つの分岐」と「3点固定」
・10kW以上で“扱いが変わりやすい”ポイント(所轄確認のコツ)
・接続前に絶対に省略できない安全条件(逆潮流・接地・資格)
・燃料の保管・取扱で止まらないための注意点
ステップ1:最初の分岐|①自分の施設で使う ②他者へ供給する
最初に決める“2つの分岐”
- ①自分の施設(自社・自組織の拠点)を動かす:工場、事務所、避難所(自治体施設)など
- ②他者の施設へ電力を供給する:近隣事業者・別組織の拠点などへ「電気を渡す」
なぜ分岐が必要?
「誰が・誰に電気を供給するか」で、経産省が示す非常時の整理/Q&A(移動用発電設備で低圧事業場へ電力供給する場合の考え方)の当て方が変わるためです。
まずは自分の案件がどちらかを決めてください。
一次情報(まずここ):
・経産省:非常時の移動用発電設備による低圧事業場への電力供給(整理PDF)
・経産省:非常時の移動用発電設備による低圧事業場への電力供給(Q&A PDF)
借りる側メモ(大事)
レンタル会社が接続・運用をしない場合、現場の「つなぎ方」次第で借りる側に求められる安全措置・所轄確認が増えることがあります。
迷ったら、次のステップで「3点固定」をした上で所轄へ相談してください。
ステップ2:今日やること|3点固定(場所・需要者・接続担当)
借りる側が最初に固める3点(これが無いと止まる)
- 設置場所:住所(市区町村まで)/屋外・屋内/搬入経路
- 需要者(責任者):施設の管理者(あなたの組織の誰が責任者か)
- 接続担当:電気工事会社・施設の電気担当など(資格者を確保)
同時にやる“負荷の棚卸し”(最小)
- 止めたくない機器:通信、照明、ポンプ、冷蔵、医療、サーバ等
- 起動電流が大きい機器:モーター・コンプレッサ・ポンプ(余裕を見込む)
- 周波数:50Hz/60Hz(地域・機器要件)
- 想定運転時間:何時間・何日(燃料計画の前提)
ステップ3:接続前の最低条件(逆潮流・資格・接地・ケーブル)
災害時でも省略しない“最低条件”
- 逆潮流(系統へ押し込む)を絶対にしない:切替開閉器等で確実に系統分離(最優先)
- 接続・配線は資格者:無資格で分電盤・切替・結線をしない(電気工事会社等へ)
- 接地:接地極・接地線・接地ポイントを確保(感電・誤動作防止)
- ケーブル適正:太さ・長さ・電圧降下・端末処理(熱・焼損の原因を潰す)
- 設置環境:雨天養生、排気方向、立入防止、可燃物から距離(屋内・密閉で使わない)
借りる側の“接続前チェック”(短く)
- 系統分離(切替)を目視で確認できるか(誰が確認するかも決める)
- アース線・接地極の位置が決まっているか
- 負荷投入手順(照明→小負荷→モーター等)を決めたか
- 雨天時の養生と、排気が人に当たらない向きになっているか
法令リンク(根拠):
・電気事業法(e-Gov)
・電気工事士法(e-Gov)
ステップ4:10kW以上の注意|“自家用扱い”の可能性と所轄相談
10kW以上は、運用の形によって扱いが変わりやすい領域です。経産省の整理PDFでは、整理に該当しない場合、非常時に電力供給を受ける低圧事業場が自家用電気工作物として取り扱われ得る点に注意喚起があります。
借りる側がやるべき“最短の安全策”
- 案件情報をまとめる:場所/需要者/接続担当/発電機の出力(kW・kVA)/接続方法(切替盤の有無)
- 所轄へ相談:産業保安監督部等に「非常時の移動用発電設備の運用」として適用可否・必要措置を確認
- レンタル会社にも確認:機種の仕様・保守点検情報・注意事項の提供を受ける(供給のみでもここは必須)
電話・メールで伝えるテンプレ(借りる側)
「災害停電対応で、レンタルの移動用発電設備(出力:○kW)を使います。接続・運用は需要者側が手配する電気工事会社が行います。
設置場所は○○市、接続方法は(切替盤の有無/系統分離の方法)です。経産省の非常時整理の適用可否と、必要な安全措置・手続の要否を確認したいです。」
保安ネット(所轄手続の入口):
・経産省:保安ネットポータル
・保安ネット:電気事業法に基づく手続の電子届出・申請(お知らせ)
ステップ5:運用のコツ|止めないための記録・燃料・安全
借りる側の“止めない運用” 5つ
- 記録:開始/停止時刻、投入負荷、警報、燃料補給をメモ(交代運用で効く)
- 燃料計画:供給ルート(誰が運ぶ/受け取る/保管する)を決める
- 過負荷を避ける:最初は軽い負荷から。モーター系は時間差で投入
- 換気・排気:人の導線へ排気を向けない。密閉・屋内では運転しない
- 夜間の安全:立入防止、雨天養生、ケーブル踏みつけ防止(養生)
燃料(消防)で止めないために
- 燃料の貯蔵・取扱は、消防法だけでなく自治体の火災予防条例が関係することがあります。
- 特に軽油などは、保管量や方法により届出・手続が必要になる場合があります。管轄消防署へ確認してください。
参考(自治体例):
・東京消防庁:可搬形発電設備に係る特例基準(Q&A)
【発電くん現場レポート】借りる側が強い現場は「接続担当が決まってる」
施設担当:
「停電!すぐ発電機を借りたい。でも…誰がつなぐ?」
発電くん:
「そこが一番大事! レンタル会社は機材提供のみ。接続は需要者側の資格者です。まず接続担当を確保して、切替(系統分離)を決めましょう!」
施設担当:
「電気工事会社を呼ぶ! どの情報を渡せばいい?」
発電くん:
「場所・需要者・接続担当の3点と、発電機の出力(kW/kVA)、切替盤の有無。これが揃うと、所轄相談も現場も止まりません!」
まとめ
- 借りる側は最初に「自分の施設で使う」or「他者へ供給する」の分岐を決める。
- レンタル会社が接続・運用をしない前提では、借りる側が接続担当(資格者)と系統分離(逆潮流防止)を確保するのが最優先。
- 10kW以上は運用形態で扱いが変わり得るため、所轄(産業保安監督部等)への確認を早めに行う。
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