教えて発電くん!発電機現場事件簿#008「発電機の漏電遮断器(ELB)がすぐ落ちる」事件
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教えて発電くん!発電機現場事件簿#008「発電機の漏電遮断器(ELB)がすぐ落ちる」事件
(情報整理:2026年2月時点)
「発電機の漏電遮断器(ELB/漏電ブレーカー)がすぐ落ちる」「ELBが復帰できない」――現場でよくあるトラブルです。
重要なのは断定しないこと。まずは発電機側か/外部(配線・機器)側かを切り分けると、無駄な作業と危険を減らせます。
この記事は、安全確認→負荷ゼロ→最小構成(1台ずつ)→回路分割→環境対策の順で、原因へ近づく手順をまとめます。
この記事で分かること:
- 発電機のELB(漏電遮断器)がすぐ落ちる原因の代表例
- 「負荷ゼロ」から始める切り分け手順(最短ルート)
- 雨・結露・浸水など水気トラブルの再発防止
- 相談・問い合わせが早くなる現場メモ(コピペ)
目次
- 現場レポート:ELBが即落ち
- アースとELBの誤解
- 安全確認(最優先)
- まず確認:落ちた直後にやること
- 主な原因:水気/配線/機器/ELB不具合
- 切り分け手順:4ステップ
- 問い合わせ前に整理:現場メモ
- よくある質問(FAQ)
- 法令・公表資料
- 関連ツール(無料)
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現場レポート:発電機のELB(漏電遮断器)が“カチッ”…即落ち!
作業員:「発電機の漏電遮断器(ELB)が、レバーを上げた瞬間に落ちます…」
発電くん:「OK。発電機側ELBが落ちているか確認して、負荷ゼロから切り分けよう」
作業員:「アースをつないでないから落ちる/落ちないって聞いたんですが…」
アースとELBの誤解
接地(アース)は「ELBを落とすため」ではなく感電リスク低減のためのものです。ただし方式・構成によっては、接地が無いと漏れ電流が成立しにくく、ELBが漏電保護として働きにくい場合があります。落ちない=安全とは限りません。接地の取り方(共用/独立)は設備方式・現場基準で決まり、一概に優劣は言えません。施工・点検性も含め、保安規程と電気管理者(電気主任技術者等)の指示に従って決めてください。
安全確認(最優先):感電・火災を防ぐために
- 濡れている/焦げ臭い/煙/異音がある場合は、すぐ停止して点検を優先。
- 発電機のELBをバイパス(無効化)しない(感電・火災リスクが跳ね上がります)。
- 端子への結線変更、盤内作業、メガー測定、接地極の埋設など電気工事・電気取扱いに当たる可能性がある作業は、有資格者・現場手順・所轄確認で実施。
まず確認:発電機の漏電ブレーカー(ELB)が落ちた直後にやること(30秒)
- どのELBが落ちたか確認(発電機側/仮設分電側/電工ドラム側)。
- 負荷を全部外す(発電機コンセントからプラグを抜く等、盤内作業はしない範囲)。
- 発電機側ELBが復帰できるか確認(負荷ゼロ)。
※注意:「漏電遮断器付き電工ドラム」は商用電源前提の設計もあります。発電機(方式・機種)によって、漏電保護の見え方(落ちやすさ/落ちにくさ)が変わることがあるため、現場仕様・メーカー資料を確認してください。
発電機のELB(漏電遮断器)が落ちる主な原因(断定せず「疑い」として)
原因①:水気(発電機コンセント部・接続部の結露/浸水)
- 発電機コンセント部・カバー内に水が入る/結露する
- 濡れたプラグを差した直後に落ちる
- 雨上がりの朝だけ落ちる(結露・浸水の疑い)
原因②:仮設配線の傷み(踏圧・擦れ・継ぎ足し・浸水)
- 被覆の傷、プラグ根元の断線気味、踏まれて潰れた箇所
- 接続部が地面に近く、浸水しやすい
- 継ぎ足しが多く、弱点(浸水・擦れ)が増える
原因③:接続機器の絶縁低下(漏電の疑い)
- モーター・ヒーター・水回り機器・屋外機器で起きやすい
- 「その機器をつなぐと必ず落ちる」なら疑いが濃くなる
原因④:発電機側ELB(本体)の不具合・劣化の疑い(負荷ゼロでも復帰できない等)
- 負荷ゼロ(全部抜き)でも復帰できない/上げた瞬間に落ちる
- レバー操作が渋い・中立で止まりやすい・ガタつきがある(操作感の変化)
- 変色・焦げ跡・異臭・発熱の形跡がある
- テストボタンで所定の動作をしない(※実施は現場ルール・メーカー手順に従う)
扱い:ここに当たる場合は復帰の連打をせず、発電機(レンタル会社/メーカー)へ点検相談が安全です。
切り分け手順:発電機の漏電遮断器(ELB)が落ちるときの4ステップ
STEP1:負荷ゼロで復帰できるか(最重要)
発電機のコンセントから負荷を全部外す(プラグを抜く等、盤内作業はしない範囲)。
そのうえで、発電機側ELBが復帰できるか確認します。
判定の目安:
- 負荷ゼロでも復帰できない/即落ち:発電機側ELB不具合/発電機出力部の水気・絶縁低下の疑い → 点検相談へ。
- 負荷ゼロなら復帰OK:外部(配線・機器)側の疑いが濃い → STEP2へ。
STEP2:最小構成で「どれで落ちるか」特定(1台ずつ)
- 機器を1台だけつないで確認(ほかは外す)。
- 同じ機器でケーブルを差し替えて比較(結果が変われば配線側の疑いが濃い)。
- 単体で落ちた機器/ケーブルは使用中止(乾燥・点検・メーカー/有資格者確認)。
※補足:単体では落ちないのに複数で落ちる場合は、合計の漏れ電流(合算)で動作している可能性があります。STEP3(回路分割)で絞り込みましょう。
注意:モーター・ヒーター・水回り機器は特に慎重に。濡れ・結露が疑われる場合は乾燥・保護を優先してください。
STEP3:回路分割(合算漏れ・混載を避ける)
機器が複数だと、1台ずつは大丈夫でも合計の漏れ電流で発電機側ELBが落ちることがあります。
そこで分電で回路を分けると、原因の見える化と再発防止に効きます。
- 大きい負荷(モーター・ヒーター)と、繊細な負荷(制御・PC等)を別回路へ
- 屋外・水回り系は専用回路へ(他と混載しない)
- 回路を分けたら、落ちる回路を絞ってSTEP2へ戻る
※発電機側が出力全体を監視する構成では、回路を分けても合算で落ちる場合があります(回路分割は主に原因の見える化に有効)。
※回路の増設・結線変更などは電気工事に該当する場合があります。有資格者・所轄確認で実施してください。
STEP4:環境対策(雨・結露・浸水):発電機コンセント周りと接続部を重点的に
- 水気対策:発電機コンセント・接続部を地面に置かない/防雨ボックス・養生/水たまり回避
- 結露対策:朝夕の結露が出る環境では、接続部の保護・通気・乾燥
- 配線の健全化:傷んだケーブル・変形プラグ・割れたコネクタは交換
- 取り回し改善:踏圧・車両踏み回避/鋭利な角を避ける/継ぎ足しを減らす
【転】今回の原因候補(推定):水気+接続部の浸水
- 今回の現場では、雨上がりの朝だけ発電機側ELBが即落ち(結露・浸水の疑いが有力)
- 接続部が地面に近く、浸水しやすい取り回しだった
- 乾燥・養生・部材更新を行ったところ、症状の再発が収まった
発電くん:「負荷ゼロ→1台ずつ→回路分割→環境対策。これが最短ルート!」
【結】まとめ:発電機のELB(漏電遮断器)が落ちたらこの順
- どのELBが落ちた?
発電機側/外部側(分電・ドラム等) - 負荷ゼロで復帰できる?
発電機側の異常かを見分ける - 1台ずつつないで確認
落ちる機器・ケーブル(単体)を特定 - 回路分割+環境対策
混載を避けて再発防止(雨・結露・浸水)
問い合わせ前に整理:現場メモ(コピペで相談が早い)
このままフォームに貼ると、解決が早いです:
・症状:発電機側ELBが復帰直後に落ちる/負荷ゼロでも落ちる/雨の後だけ など ・どのELB:発電機側/仮設分電側/電工ドラム側(分かる範囲) ・環境:雨・結露・水たまり・泥・洗浄の有無(発電機コンセント周り含む) ・発電機:型式、出力(kVA)、周波数、設置状況(屋外/屋内) ・接続:分電の有無、回路数(混載状況)、電工ドラム有無 ・機器:接続機器一覧(モーター/ヒーター/水回り機器の有無) ・切り分け:負荷ゼロで復帰できたか/1台ずつで落ちる機器が特定できたか/複数で落ちるか ・配線:ケーブル長、継ぎ足し、接続部の防雨、傷みの有無
よくある質問(FAQ)
Q. 接地(アース)が無いと、ELB(漏電保護)は作動しないことがありますか?
A. はい、あります。方式・構成によっては、接地が無いと漏れ電流が流れにくく、ELBが漏電保護として効かない条件があります。特に携帯発電機+漏電遮断器付き電工ドラムは、機種・方式によっては期待した漏電保護にならない場合があるため、発電機・ドラム双方の仕様を確認してください。
Q. ELBが負荷ゼロでも復帰できません。何が疑わしい?
A. 発電機側ELBの不具合、出力部の水気・絶縁低下が疑われます。復帰の連打は避け、レンタル会社/メーカーへ点検相談が安全です。
Q. 雨の日や朝だけ落ちるのはなぜ?
A. 結露や浸水など水気が原因になりやすいです。接続部を地面に置かない、防雨・養生、乾燥の徹底が有効です。
Q. 1台ずつだとOKなのに、複数つなぐと落ちます。
A. 合計の漏れ電流で落ちるケースがあります。分電で回路を分け、落ちる回路を絞ってから再度STEP2へ戻ると原因特定が早いです。
法令・公表資料(参考リンク)
(参照日:2026年2月19日)
- 電気工事士法(e-Gov)
- 労働安全衛生法(e-Gov)
- 労働安全衛生規則(e-Gov)
- 安全衛生特別教育規程(厚生労働省:告示原文)
- 電気工事の安全(経済産業省)
- 漏電遮断器の構造・動作原理・保守点検(JEEA 解説)
- 携帯発電機と接地・漏電遮断装置に関するFAQ(例:デンヨー)
- 漏電ブレーカーが落ちる原因と切り分け(東京電力 くらしTEPCO)
⚠️ 法令・通達は改正される場合があります。最新情報は必ず所轄官庁の公表資料をご確認ください。
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