2026.02.20

教えて発電くん!発電機現場事件簿#008「発電機の漏電遮断器(ELB)がすぐ落ちる」事件

最終更新日:2026.02.19
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教えて発電くん!発電機現場事件簿#008「発電機の漏電遮断器(ELB)がすぐ落ちる」事件

教えて発電くん!発電機現場事件簿#008「発電機の漏電遮断器(ELB)がすぐ落ちる」事件

(情報整理:2026年2月時点)
「発電機の漏電遮断器(ELB/漏電ブレーカー)がすぐ落ちる」「ELBが復帰できない」――現場でよくあるトラブルです。
重要なのは断定しないこと。まずは発電機側か/外部(配線・機器)側かを切り分けると、無駄な作業と危険を減らせます。
この記事は、安全確認→負荷ゼロ→最小構成(1台ずつ)→回路分割→環境対策の順で、原因へ近づく手順をまとめます。

この記事で分かること:

  • 発電機のELB(漏電遮断器)がすぐ落ちる原因の代表例
  • 「負荷ゼロ」から始める切り分け手順(最短ルート)
  • 雨・結露・浸水など水気トラブルの再発防止
  • 相談・問い合わせが早くなる現場メモ(コピペ)

目次

発電くん:発電機のELBが落ちる原因と切り分け手順

発電くん:

「ELBが落ちるのは守ってくれてる合図! バイパス禁止。まずは発電機側(負荷ゼロ)から切り分けよう」

 

✅ 工場のBCP対策:災害・停電の前に「発電機レンタルの事前協議(優先手配に向けた段取り)」をしませんか?

緊急時は手配が集中し、発電機だけでなくケーブル/分電/燃料まで含めた準備が遅れがちです。
平時に必要容量・設置条件・稼働時間(燃料運用)を整理して、復旧を早める体制を一緒に作ります。

※フォーム冒頭に「BCP事前協議」または「緊急/災害」と記載し、拠点(市区町村)・想定稼働時間・重要負荷(分かる範囲)を添えてください。

現場レポート:発電機のELB(漏電遮断器)が“カチッ”…即落ち!

作業員:「発電機の漏電遮断器(ELB)が、レバーを上げた瞬間に落ちます…」

発電くん:「OK。発電機側ELBが落ちているか確認して、負荷ゼロから切り分けよう」

作業員:「アースをつないでないから落ちる/落ちないって聞いたんですが…」

アースとELBの誤解

接地(アース)は「ELBを落とすため」ではなく感電リスク低減のためのものです。ただし方式・構成によっては、接地が無いと漏れ電流が成立しにくく、ELBが漏電保護として働きにくい場合があります。落ちない=安全とは限りません。接地の取り方(共用/独立)は設備方式・現場基準で決まり、一概に優劣は言えません。施工・点検性も含め、保安規程と電気管理者(電気主任技術者等)の指示に従って決めてください。

安全確認(最優先):感電・火災を防ぐために

  • 濡れている/焦げ臭い/煙/異音がある場合は、すぐ停止して点検を優先。
  • 発電機のELBをバイパス(無効化)しない(感電・火災リスクが跳ね上がります)。
  • 端子への結線変更、盤内作業、メガー測定、接地極の埋設など電気工事・電気取扱いに当たる可能性がある作業は、有資格者・現場手順・所轄確認で実施。

まず確認:発電機の漏電ブレーカー(ELB)が落ちた直後にやること(30秒)

  1. どのELBが落ちたか確認(発電機側/仮設分電側/電工ドラム側)。
  2. 負荷を全部外す(発電機コンセントからプラグを抜く等、盤内作業はしない範囲)。
  3. 発電機側ELBが復帰できるか確認(負荷ゼロ)。

※注意:「漏電遮断器付き電工ドラム」は商用電源前提の設計もあります。発電機(方式・機種)によって、漏電保護の見え方(落ちやすさ/落ちにくさ)が変わることがあるため、現場仕様・メーカー資料を確認してください。

発電機のELB(漏電遮断器)が落ちる主な原因(断定せず「疑い」として)

原因①:水気(発電機コンセント部・接続部の結露/浸水)

  • 発電機コンセント部・カバー内に水が入る/結露する
  • 濡れたプラグを差した直後に落ちる
  • 雨上がりの朝だけ落ちる(結露・浸水の疑い)

原因②:仮設配線の傷み(踏圧・擦れ・継ぎ足し・浸水)

  • 被覆の傷、プラグ根元の断線気味、踏まれて潰れた箇所
  • 接続部が地面に近く、浸水しやすい
  • 継ぎ足しが多く、弱点(浸水・擦れ)が増える

原因③:接続機器の絶縁低下(漏電の疑い)

  • モーター・ヒーター・水回り機器・屋外機器で起きやすい
  • 「その機器をつなぐと必ず落ちる」なら疑いが濃くなる

原因④:発電機側ELB(本体)の不具合・劣化の疑い(負荷ゼロでも復帰できない等)

  • 負荷ゼロ(全部抜き)でも復帰できない/上げた瞬間に落ちる
  • レバー操作が渋い・中立で止まりやすい・ガタつきがある(操作感の変化)
  • 変色・焦げ跡・異臭・発熱の形跡がある
  • テストボタンで所定の動作をしない(※実施は現場ルール・メーカー手順に従う)

扱い:ここに当たる場合は復帰の連打をせず、発電機(レンタル会社/メーカー)へ点検相談が安全です。

切り分け手順:発電機の漏電遮断器(ELB)が落ちるときの4ステップ

STEP1:負荷ゼロで復帰できるか(最重要)

発電機のコンセントから負荷を全部外す(プラグを抜く等、盤内作業はしない範囲)。
そのうえで、発電機側ELBが復帰できるか確認します。

判定の目安:

  • 負荷ゼロでも復帰できない/即落ち発電機側ELB不具合発電機出力部の水気・絶縁低下の疑い → 点検相談へ。
  • 負荷ゼロなら復帰OK:外部(配線・機器)側の疑いが濃い → STEP2へ。

STEP2:最小構成で「どれで落ちるか」特定(1台ずつ)

  1. 機器を1台だけつないで確認(ほかは外す)。
  2. 同じ機器でケーブルを差し替えて比較(結果が変われば配線側の疑いが濃い)。
  3. 単体で落ちた機器/ケーブルは使用中止(乾燥・点検・メーカー/有資格者確認)。

※補足:単体では落ちないのに複数で落ちる場合は、合計の漏れ電流(合算)で動作している可能性があります。STEP3(回路分割)で絞り込みましょう。

注意:モーター・ヒーター・水回り機器は特に慎重に。濡れ・結露が疑われる場合は乾燥・保護を優先してください。

STEP3:回路分割(合算漏れ・混載を避ける)

機器が複数だと、1台ずつは大丈夫でも合計の漏れ電流で発電機側ELBが落ちることがあります。
そこで分電で回路を分けると、原因の見える化と再発防止に効きます。

  • 大きい負荷(モーター・ヒーター)と、繊細な負荷(制御・PC等)を別回路
  • 屋外・水回り系は専用回路へ(他と混載しない)
  • 回路を分けたら、落ちる回路を絞ってSTEP2へ戻る

※発電機側が出力全体を監視する構成では、回路を分けても合算で落ちる場合があります(回路分割は主に原因の見える化に有効)。

※回路の増設・結線変更などは電気工事に該当する場合があります。有資格者・所轄確認で実施してください。

STEP4:環境対策(雨・結露・浸水):発電機コンセント周りと接続部を重点的に

  • 水気対策:発電機コンセント・接続部を地面に置かない/防雨ボックス・養生/水たまり回避
  • 結露対策:朝夕の結露が出る環境では、接続部の保護・通気・乾燥
  • 配線の健全化:傷んだケーブル・変形プラグ・割れたコネクタは交換
  • 取り回し改善:踏圧・車両踏み回避/鋭利な角を避ける/継ぎ足しを減らす

【転】今回の原因候補(推定):水気+接続部の浸水

  • 今回の現場では、雨上がりの朝だけ発電機側ELBが即落ち(結露・浸水の疑いが有力)
  • 接続部が地面に近く、浸水しやすい取り回しだった
  • 乾燥・養生・部材更新を行ったところ、症状の再発が収まった

発電くん:「負荷ゼロ→1台ずつ→回路分割→環境対策。これが最短ルート!」

【結】まとめ:発電機のELB(漏電遮断器)が落ちたらこの順

  1. どのELBが落ちた?
    発電機側/外部側(分電・ドラム等)
  2. 負荷ゼロで復帰できる?
    発電機側の異常かを見分ける
  3. 1台ずつつないで確認
    落ちる機器・ケーブル(単体)を特定
  4. 回路分割+環境対策
    混載を避けて再発防止(雨・結露・浸水)

問い合わせ前に整理:現場メモ(コピペで相談が早い)

このままフォームに貼ると、解決が早いです:

・症状:発電機側ELBが復帰直後に落ちる/負荷ゼロでも落ちる/雨の後だけ など
・どのELB:発電機側/仮設分電側/電工ドラム側(分かる範囲)
・環境:雨・結露・水たまり・泥・洗浄の有無(発電機コンセント周り含む)
・発電機:型式、出力(kVA)、周波数、設置状況(屋外/屋内)
・接続:分電の有無、回路数(混載状況)、電工ドラム有無
・機器:接続機器一覧(モーター/ヒーター/水回り機器の有無)
・切り分け:負荷ゼロで復帰できたか/1台ずつで落ちる機器が特定できたか/複数で落ちるか
・配線:ケーブル長、継ぎ足し、接続部の防雨、傷みの有無

よくある質問(FAQ)

Q. 接地(アース)が無いと、ELB(漏電保護)は作動しないことがありますか?

A. はい、あります。方式・構成によっては、接地が無いと漏れ電流が流れにくく、ELBが漏電保護として効かない条件があります。特に携帯発電機+漏電遮断器付き電工ドラムは、機種・方式によっては期待した漏電保護にならない場合があるため、発電機・ドラム双方の仕様を確認してください。

Q. ELBが負荷ゼロでも復帰できません。何が疑わしい?

A. 発電機側ELBの不具合、出力部の水気・絶縁低下が疑われます。復帰の連打は避け、レンタル会社/メーカーへ点検相談が安全です。

Q. 雨の日や朝だけ落ちるのはなぜ?

A. 結露や浸水など水気が原因になりやすいです。接続部を地面に置かない、防雨・養生、乾燥の徹底が有効です。

Q. 1台ずつだとOKなのに、複数つなぐと落ちます。

A. 合計の漏れ電流で落ちるケースがあります。分電で回路を分け、落ちる回路を絞ってから再度STEP2へ戻ると原因特定が早いです。

法令・公表資料(参考リンク)

(参照日:2026年2月19日)

⚠️ 法令・通達は改正される場合があります。最新情報は必ず所轄官庁の公表資料をご確認ください。

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