2026.02.25

教えて発電くん!発電機の現場事件簿#009「燃料が思ったより持たない」事件

最終更新日:2026.02.25
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教えて発電くん!発電機の現場事件簿#009「燃料が思ったより持たない」事件

教えて発電くん!発電機の現場事件簿#009「燃料が思ったより持たない」事件

(情報整理:2026年2月時点)
「カタログだと10時間いけると思ったのに、全然持たない…」――燃料トラブルは、現場の段取り(人・物・時間)まで止める“地味に致命的”な事件です。
原因あるあるは 負荷率が高い/アイドル運転の誤解/連続運転計画なし
今日は発電くんが、負荷率の見える化 → 稼働時間の概算 → 給油動線を作るで、安全運転で解決します。

▶ 発電くんコラム一覧: https://hatsudenki.jp/column/

発電くん

発電くん:

「燃料は“気合”じゃ増えない! 数字で見える化して、給油の段取りまで作れば勝ちだよ」

✅ 工場のBCP対策:災害・停電の前に「発電機レンタルの事前協議(優先手配に向けた段取り)」をしませんか?

緊急時は手配が集中し、発電機だけでなくケーブル/分電/燃料まで含めた準備が遅れがちです。
平時に必要容量・設置条件・稼働時間(燃料運用)を整理して、復旧を早める体制を一緒に作ります。

※フォーム冒頭に「BCP事前協議」または「緊急/災害」と記載し、拠点(市区町村)・想定稼働時間・重要負荷(分かる範囲)を添えてください。

現場レポート:発電機の燃料が持たない「えっ、もう燃料ないの?」

作業員:「昨日、満タンにしたのに…もう残り少ないです」

発電くん:「まず疑うのは負荷率。次に運転のしかた。最後に給油の段取りだよ」

作業員:「アイドルなら燃料がほぼ減らないと思ってました…」

STEP0:安全の約束(燃料は“危険物”)

  • 給油はエンジン停止(熱い部位・火気・静電気に注意)。
  • こぼれ・にじみ・臭気があれば即停止して処置。
  • 燃料の保管・数量・容器・表示は、現場ルールと所轄(消防)確認で運用。

発電機の燃料が持たない原因:なぜ燃料が“想定より減る”のか

原因①:負荷率が高い(想定よりkWを食っている)

  • 機器の追加・増設で、いつの間にか負荷が増えている
  • ヒーター・溶接・コンプレッサ等で、平均負荷が高い
  • 電圧降下や力不足で機器効率が落ち、結果的に電流が増えがち

原因②:「アイドル=燃料ほぼゼロ」の誤解

  • エンジンが回っている限り、ベースの燃料は消費します
  • ディーゼルは極端な低負荷が続くと不調リスクの話もあるため、“ただ回すだけ”は得にならない場合があります
  • 低負荷運転の注意点(別コラム):教えて発電くん!~低負荷運転で発電機が壊れる!? 実例で解説
  • 機種によってはアイドリングストップ等で燃料削減を狙う設計もあります

原因③:連続運転計画なし(燃料切れの“時間の壁”にぶつかる)

  • 誰が・いつ・どこで給油するか決めていない
  • 燃料搬入の動線が詰まり、給油タイミングが遅れる
  • 夜間・交代制のときに引き継ぎが抜ける

発電くんの解決①:負荷率の見える化(まず“平均”を掴む)

STEP1-1:接続機器を棚卸し(同時使用を明確に)

  • 機器名/台数/定格(W・kW・A)/同時使用の有無を整理
  • 迷ったらツールで整理:負荷計算ツール

STEP1-2:“平均負荷”を作る(ざっくりでOK)

考え方:

  • 最大ではなく、実運用の平均(だいたい何kW)を作る
  • モーター系は「起動」と「定常」が違うので、定常中心で平均を作る
  • 溶接・ヒーターは負荷が読みやすいので、ここが燃料の主犯になりがち

発電くんの解決②:稼働時間の計算(燃料消費量L/hで概算)

STEP2-1:仕様表の「燃料消費量(L/h)」を拾う

仕様表や一覧表には、25%/50%/75%負荷時の燃料消費量(L/h)が載っていることが多いです。
まずは自分の“平均負荷率”に近い行のL/hを使います。

STEP2-2:概算式(現場で使える形)

概算の基本:

連続運転時間(h) ≒ タンク有効量(L) ÷ 燃料消費量(L/h)
必要燃料(L) ≒ 燃料消費量(L/h) × 運転時間(h) × 1.2(予備20%の目安)

具体例:DCA-25USIE(20/25kVAクラス)で「10時間運転」を見積もる

  • 周波数:50/60Hz(出力:20/25kVA)
  • 力率:三相0.8 → 25kVA×0.8≒20kW相当(60Hz)/20kVA×0.8≒16kW相当(50Hz)
  • 燃料タンク:80L(軽油)
  • 燃料消費量(ページ記載の例):50%負荷 [2.5]3.5 L/h、75%負荷 [3.2]4.5 L/h
    ※表記の読み方:[ ]=50Hz、右側=60Hz

60Hz(25kVA)で10時間運転の目安:

  • 平均負荷50%想定:必要燃料 ≒ 3.5×10×1.2=42L / 連続運転(名目)≒ 80÷3.5=約22.9h
  • 平均負荷75%想定:必要燃料 ≒ 4.5×10×1.2=54L / 連続運転(名目)≒ 80÷4.5=約17.8h

※燃料消費量は周囲温度、負荷変動、整備状態などで変動します。タンク容量は満量でも「有効量」は余裕を見て運用してください。
参照:DCA-25USIE(発電機.jp 機種ページ)

STEP2-3:ミニ例(数値は“例”)

  • 平均負荷が定格の50%付近 → 仕様表の50%負荷のL/hを採用
  • 10時間回したい → 「L/h × 10h」+予備
  • 途中で負荷が増える予定がある → 予備を厚めに(“最悪ケース”で考える)

発電くんの解決③:給油動線を作る(燃料切れ防止を“仕組み”で潰す)

STEP3-1:人(担当)を決める

  • 給油担当を1名(サブ1名)決め、交代時の引き継ぎをルール化
  • 「いつ」「どの残量で」「何L入れるか」を固定

STEP3-2:時間(給油ウィンドウ)を決める

  • 作業の切れ目(休憩・段取り替え)に合わせて給油時間を確保
  • 夜間運転は、手前で満タン+予備燃料を前倒しで準備

STEP3-3:物(燃料・容器・記録)を揃える

  • 燃料搬入ルート(車両動線)と置き場を事前に確保
  • 予備燃料は、現場ルール・所轄(消防)に従い、表示・保管を適正化
  • 給油ログ(時刻/残量/給油量/運転負荷の変化)を簡単に記録

【転】今回の真相:平均負荷が高かった+“回しっぱなし”だった

  • ヒーター類が追加され、平均負荷が想定より上がっていた
  • 段取り待ちでも発電機を止めず、アイドル時間が長かった
  • 給油担当・タイミングが決まっておらず、燃料切れが発生(疑い)

発電くん:「数字で見える化して、給油の“段取り”を作れば、燃料事件はほぼ防げるよ」

【結】発電くんのまとめ:燃料は“負荷×時間×段取り”

  1. 負荷率の見える化:平均負荷を作る(同時使用を整理)
  2. 稼働時間の概算:仕様表のL/hで割り算(予備を持つ)
  3. 給油動線:担当・時間・物を決めて、ログで運用

現場→相談が早い「燃料が持たない」コピペ用メモ

このままフォームに貼ると、解決が早いです:

・症状:想定より燃料が減る/何時間で燃料切れするか
・発電機:型式、定格(kVA/kW)、タンク容量、燃料種
・運転:平均負荷の見立て(同時使用機器と台数)
・機器:ヒーター/溶接/コンプレッサ等の有無、追加の履歴
・運用:アイドル時間の有無、停止できるタイミング
・計画:必要運転時間(h)、給油担当、給油回数の想定
・現場:燃料搬入ルート、保管場所(所轄・現場ルールの制約)
    

よくある質問(FAQ):燃料消費・稼働時間の見積もり

Q1. カタログの「連続運転時間」と実運用がズレるのはなぜ?
A. カタログ値は一定条件(負荷率・周囲温度・整備状態など)を前提にした目安です。現場は負荷変動やアイドル時間、追加機器で平均負荷が上がりやすく、結果として燃料が早く減ることがあります。
Q2. 平均負荷が分からないとき、どう見積もればいい?
A. まず「同時使用」だけを棚卸しし、仕様表の 50%負荷のL/h を基準に概算します。増設や負荷変動がある現場は、予備(例:20%)を厚めに見て、給油計画を先に作ると安全です。
Q3. 途中給油で一番大事な安全ルールは?
A. 原則は「エンジン停止して給油」です。火気・高温部・静電気、こぼれ、臭気に注意し、保管・数量・容器・表示は現場ルールと所轄(消防)の指導に従って運用してください。

法令・公表資料(参考リンク)

※法令・公表資料の参照は2026年1月時点の整理です。

⚠️ 法令・通達は改正される場合があります。最新情報は必ず所轄官庁の公表資料をご確認ください。

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